UHBが制作した映画「新根室プロレス物語」。

全国でイベントや先行上映会が行われ、1月2日に劇場公開された。

北海道でもついに6日に公開となった。

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新根室プロレスは2006年に結成された。

サムソン宮本代表の闘病や団体の解散、残された仲間たちの活動を5年にわたり取材した。

数々の賞に輝いたテレビ版に追加取材を重ねた再構成版である。

映画はエスカロップを食べた時より感動したという安田顕さんが語りを務める。

「会場は300人を超えるお客さんで超満員、いやあ~嬉しかった」(安田顕さんの語り)

「こんな"日本の端っこ"ですごいひらめき」

1月3日、映画のトークショーに出ていたのは大日本プロレスのレスラー、アブドーラ・小林さん。

アンドレザ・ジャイアントパンダと初めて闘ったプロレスラーだ。

2022年10月、小林さんは根室にいた。

「最初に世に出たのが何かの夏祭り。あのアンドレザ・ジャイアントパンダとやり(闘い)たいなとチラッと言ったのが始まり。こんな辺境の地。日本の端っこ。そこで、ひらめいたのかなぁと思う。すごい頭脳っていうか、ある方なんだなぁと思うね。プロレスラーとしてはそんな技術とかは正直ねぇ、下のランクだと思うけど頭脳に関してはプロレス界トップレベル」(アブドーラ・小林さん)

多くの人を魅了するサムソン宮本・新根室プロレス

「(サムソンさんが言った)お金とかじゃなくて、人生で人を喜ばせることが何にも代えがたい。それってもう財産。そのスピリットっていうのは私の武器であり、バックボーンだからアマチュアイズムっていう再確認させられた。そういう意味での恩人」(学生プロレス出身のプロレスラー 男色"ダンディ"ディーノさん)

「こんなへき地にディズニーランドがあったみたいなそういう感動がある。世界観がいろいろ、多様性がプロレスの最大の武器。宮本さんサムソン一座なんだなっていうのはすごく感じたね。みなさんがサムソンさんの魂エネルギーをもってるんだなとすぐにわかったんで。素晴らしいこと」(映像作家・プロレスラー 今成夢人さん)

「プロレスというものがファンと距離が近いのが魅力だと思う、いつ見に行っても受け入れてくれる懐の深いものがプロレスだという風に感じている。新根室プロレスさんは特にお客さんとの距離が近くて結びつきも深いと感じる」(プロレス解説者・気象予報士 元井美貴さん)

「新根室のみなさんってお客さん以上に自分がホントに楽しくって仕方がないっていう姿がお客さんに伝染して。ありえないような楽しい空間になったりするところが魅力だと思う」(愛媛プロレス代表 キューティエリー・ザ・エヒメさん)

「これほどずるいドキュメンタリーはない」

映画を見た人からはこんな思いが寄せられた。

「僕はプロレスとか格闘技まったく興味ないタイプ。プロレスって形が前面に出ているけどそこに集まった大勢の人たちが、それぞれの居場所を見つけて。そして、こういうかたちだったら自分を打ち出していけるという風なそういう表現の映画なんだなぁっていうのがわかって。プロレスは見ないけど、この映画は見てほしいと思う」(シアターキノ代表 中島洋さん)

「サムソン宮本選手の生き様見せてもらった。プロレスに対する愛情そしてそれを取り巻く仲間たちがプロレスをこよなく愛してる」(プロレスラー 大仁田厚さん)

「サムソン宮本というどのプロレスラーよりも強くて面白くてかっこいいアマチュアプロレスラーがいたことを僕は忘れない」(プロレスラー スーパー・ササダンゴ・マシンさん)

「プロレスのいいところっていうのは喜怒哀楽が入ってるところとか人生が入ってるところだと思う、この映画は全部入っている」(お笑いタレント・コラムニスト プチ鹿島さん)

「オープニングからずっと笑い続けた。そして後半は必死で嗚咽をこらえ続けた。最後は泣き笑いでぐちゃぐちゃ、これほどズルいドキュメンタリーはちょっとない」(映画「福田村事件」監督 森達也さん)

北海道文化放送
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