石川・七尾市の能登島にある「のとじま水族館」。
地震発生後、初めて内部の様子が公開された。
ジンベエザメの水槽は水位が半分以下に
揺れによって破壊された水族館。天井の板は落下し、床に散らばっている。

水槽の水は濁り、その中で魚が泳いでいるのが確認できる。被害は飼育された魚にも及んだ。

2023年12月24日のクリスマスイブに、のとじま水族館を取材した際の映像では、ペンギンやアシカのショーで多くの家族連れから歓声が上がっていた。

それからわずか8日後の1月1日、あの瞬間を迎えた。
地震発生直後をとらえた映像には、しゃがんで身を寄せ合う人々の姿と「やばい、やばい、やばい」という声が記録されていた。

激しい揺れで館内は激しく損傷。水槽が割れる危険もあったため、休館を余儀なくされた。

幻想的にライトアップされていたクラゲの水槽は、照明が水槽内に落下し、いつ倒れてきてもおかしくない状態となっていた。

人気のジンベエザメが迫力満点に泳いでいた大きな水槽は、地震の影響で水位が通常の半分以下に低下。そして、恐れていたことが起きてしまった。

地震の後、ろ過設備がストップし、水中の様子が見えなくなるほど水質が悪化した。

そうした状況下で9日、ジンベエザメの「ハチベエ」が死んでいるのが確認された。

これまでに、のとじま族館で飼育されていたアザラシとコツメカワウソは、石川県内にある動物園などに避難。

水族館にはもう1頭のジンベエザメ「ハク」が残されていることから、県外への移送も含めて、あらゆる延命策を検討しているという。
(「イット!」1月10日放送)
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