ハラスメント発言を繰り返していたとされる福岡・宮若市の市長に、またしてもセクハラ発言疑惑が浮上した。

言った、言わないのやりとりが続き…語気強める場面も

「女は子どもを産んで初めて女になる」
「子どもを産んだ女性とそうでない女性はまったく違う」

福岡・宮若市の塩川秀敏市長(75)が、40代の女性職員にしたとされるセクハラ発言
福岡・宮若市の塩川秀敏市長(75)が、40代の女性職員にしたとされるセクハラ発言
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こう発言したとされるのは、福岡・宮若市の塩川秀敏市長(75)。2023年夏ごろ、40代の女性職員に向けて放ったという。
この発言が報じられたのを受け、塩川市長は12月20日午後2時から会見を開き謝罪した。

「不快感を与えてしまった」として、頭を下げ謝罪した(12月20日)
「不快感を与えてしまった」として、頭を下げ謝罪した(12月20日)

塩川秀敏市長:
女性に対する配慮のない不適切な発言によりまして、不快感を与えてしまったことを大変申し訳なく、深く反省し心からおわびを申し上げます。
すいませんでした。

なぜセクハラ発言をしたのか、との問いには、“過去の話で記憶にない”と釈明した。

「こういう発言は、私の中ではないと思います」と述べ、発言が事実であれば「絶対これは謝り続けるしかない」とした
「こういう発言は、私の中ではないと思います」と述べ、発言が事実であれば「絶対これは謝り続けるしかない」とした

塩川秀敏市長:
過去のことでして、私の中では、はっきりとした記憶がもう…。こういう発言は、私の中ではないと思います。この通りのですね。「女は子どもを産んで初めて女になる」とか。もし、こういうことは真実であれば、もう絶対、これは謝り続けるしかないと思います。

説得力に欠ける“言った記憶がない”中での謝罪。
市長の説明はこうだ。

言った、言わないのやりとりが続き…
言った、言わないのやりとりが続き…

塩川秀敏市長:
(被害女性が)おっしゃっているからですね。不快感を感じたということですので、そこはもうおわびするしかないと思っています。

言った、言わないのやりとりが続いた末、塩川市長は語気を強めてこう言い放った。

「相手の人がそういうふうにとられたのなら」謝罪するしかないと語気を強めた
「相手の人がそういうふうにとられたのなら」謝罪するしかないと語気を強めた

塩川秀敏市長:
本当にそのことを言ったか、言ってないかはわからないわけですね。
相手の人がそういうふうにとられたのなら、私が「すいませんでした」と言うしかないでしょ!

塩川市長のハラスメント発言が問題視されたのは、今回が初めてではない。
4月、公用車の車内で運転する市の職員に対して、塩川市長が一方的に責め立てる様子をとらえた映像がある。

4月、公用車の車内での発言。運転する市の職員に「おうっ!すみませんで済むか!」と声を荒らげた
4月、公用車の車内での発言。運転する市の職員に「おうっ!すみませんで済むか!」と声を荒らげた

「運転手やったら自分のスマホを見るんか?」と聞く塩川市長。
職員が「すみません」と言うと、市長は「おうっ!すみませんで済むか!」と声を荒らげた。

一連の問題を受け、市議会は12月15日に塩川市長の辞職勧告決議案を可決。
自身のハラスメント行為をめぐり、塩川市長は11月28日、FNNの取材に次のように述べていた。

11月28日、FNNの取材に答えた市長
11月28日、FNNの取材に答えた市長

塩川秀敏市長(11月28日​):
僕がいつも言うことは「職員の幸せなくして市民の幸せなし」ですから。職員が働きやすい、幸せな職場を作るということを第一条件にしています。

職員の働きやすい職場づくり…その理念とはほど遠いセクハラ発言が明らかになった塩川市長だが、会見で「現時点では進退については考えておりません」と述べた。

職員に対するパワハラ発言で、市議会は、すでに百条委員会を設置。
塩川市長は、百条委員会の推移を見ながら自身の進退を考えるとしている。
(「イット!」12月20日放送)

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