東北芸術工科大学が2024年2月、東京で現代美術の企画展を開催する。学生たちが制作した作品を一足早く鑑賞できる「プレビュー展」が山形市で行われている。
アートで“ポジティブな解決”目指す
2024年2月に予定されている企画展は、東北芸工大と姉妹校の京都芸術大が共同で開催するもので、両校の学生が制作した現代美術10作品を展示する。12月12日から大学内で行われているプレビュー展には、東北芸工大の5人の作品が出展されている。

このうち洋画コース4年の木村晃子さんは、尿を入れたペットボトルが道路沿いに不法投棄されている問題をテーマに、短編映画や尿を液体肥料として活用するための調査結果をまとめた動画などを制作した。

美術科洋画コース4年・木村晃子さん:
私の地元は、福島県須賀川市。尿入りペットボトルが多い地域がたくさんあって、そこで実物を見てとてもショックを受けたことがきっかけ。何とかしてみたいという思いもあったし、ポジティブな解決を目指しているので、アートでその形を一つ提示したい
本番に向け作品・展示方法を改良
また、洋画コース2年の杜鞠さんは、「結婚」をテーマに描いた絵画約15点を展示している。

美術科洋画コース2年・杜鞠さん:
結婚式場でアルバイトをしていて、その時に感じたことや両親や祖父母に聞いた話を元に、結婚について考えを深めて制作している。選んでもらったからには全力で取り組みたい

実は、今回のプレビュー展に出されている作品はいずれも未完成で、学生たちは本番に向けて、作品そのものや展示方法などの改良を重ねていく。
プレビュー展は12月20日まで開かれていて、入場は無料となっている。
(さくらんぼテレビ)
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