自民党・安倍派をめぐる“裏金疑惑”。

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新たに、岸田首相が会長を務めていた岸田派でも、政治資金収支報告書にパーティー収入額が実際よりも少なく記載されていたとみられることがわかりました。

「めざまし8」は、自民党の政治資金パーティーに何度も参加したことがある企業の関係者を独自に取材。キックバックは“周知の事実”として行われていた実態が見えてきました。

周知の事実だった「キックバック」

派閥パーティーに参加していた企業の関係者:
地元の選挙区のいわゆる衆議院の先生方からの案内で、派閥パーティーがあるんですよ。いつも連絡を取り合っている秘書の方から、そういうご連絡がありまして。「何枚ぐらいいけますか?」というような形で素直に聞かれることもありますし、それで参加をさせていただいている。

「めざまし8」の取材にこう話すのは、安倍派や岸田派など自民党の派閥のパーティーに複数回参加したことがある企業の関係者です。

問題となっている「キックバック」については…。

派閥パーティーに参加していた企業の関係者:
キックバックに関しても“ある”というふうにお聞きしたのは、特定の議員の秘書の方からでしたけれども。前々から知っていました。そうやって聞いていたんで。ノルマがあるということで。あるというのは、私は周知の事実なのかなと思っていたぐらいなので。

さらに、「キックバック」で得た金を政治資金収支報告書に記載していなかったことについては、こう話します。

派閥パーティーに参加していた企業の関係者:
裏金にしていたというのは、完全にアウトだと思います。それ(キックバック)を使ってより政治を、よりいい世直しをしていただくための活動資金に充てていただくのが、本来の使われ方だと思うんですね。

岸田首相が会長を務めていた派閥にまで広がりを見せている裏金疑惑。
東京地検特捜部は、13日の国会閉会後にも本格的な捜査に乗り出すものとみられています。
(めざまし8 12月13日放送)

※FNNでは「自民党派閥の政治資金問題」を継続取材しています。情報提供してくださる方は、ぜひこちらまでご連絡ください。