12月5日、めざまし8のカメラが捉えたのは、特定外来生物に指定されている「タイワンリス」です。
この記事の画像(10枚)神奈川・鎌倉市内では、タイワンリスによる被害が深刻化、捕獲数が過去最多に迫るほどの事態になっています。
住宅街の柱の上に座り、早朝から大声で鳴き続けるタイワンリス。
住宅の庭で育てていた果実は食い荒らされ、家屋の柱や電線をかじられる被害も相次いでいます。
被害に遭った男性:
かんきつは毎年すごい食われます。全滅します。
電話線とか切断しちゃうんですよ。ここに引っ越して来て、12、3年ですけど、多分5、6回やられてる。そういう被害は結構深刻です。
「鎌倉大仏」で知られる高徳院でも被害が出ています。
高徳院関係者:
木の枝などがかじられます。人に慣れているのか、参拝客の前でも怖がりません。
「タイワンリス」は「ニホンリス」よりも一回りほど大きく、体長は22㎝程度。
台湾原産の外来種で、人の生活や生態系への影響が懸念されることから国は特定外来生物に指定しています。
鎌倉市によると、今年のタイワンリスの捕獲数は、11月末時点で1553匹。2018年の1571匹に迫る勢いで、過去最多を更新するとみられています。
11月からは「鳴き声」を使った捕獲作戦開始
神奈川県では、さらなる被害拡大を防ぐため、拡声器でタイワンリスの鳴き声を出しておびき寄せる作戦を2022年11月から実施。
鎌倉市では、被害を訴える住民に捕獲用のおりを貸し出しています。
めざまし8はタイワンリス駆除の現場を取材。
取材スタッフ:
こちら捕獲されたリスがいますね。中で、暴れ回っています。これで種類とかわかるんですか?
リス駆除業者 株式会社明誠 高橋豊係長:(※高は「はしごだか」)
タイワンリスです。去年よりは、倍以上。例年に比べたら多分3倍以上になってんじゃないですかね。
リスも体ちっちゃいですけど、数が多くなれば、その分被害ってのは広がりますし。
鎌倉市は繁殖につながるため、タイワンリスを見かけても餌をあげないよう注意を呼びかけています。
(「めざまし8」 12月6日放送)