11月15日に95歳で亡くなった創価学会の池田大作名誉会長。創価学会の会員による葬儀が23日午後、メディアに非公開の形で営まれた。

全国1000カ所で生中継 学会員を取材

学会が公開した写真では、前方のモニターに池田氏の写真が映され、中央には金色の仏壇が確認できる。池田氏の95年の生涯を振り返る映像が流されたという。

池田氏の95年の生涯を振り返る映像が流されたという。中央には金色の仏壇がある
池田氏の95年の生涯を振り返る映像が流されたという。中央には金色の仏壇がある
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もう1枚の写真では、広大なフロアで、喪服を着た多くの学会員が手を合わせ、「南無妙法蓮華経」と唱える様子がおさめられている。

多くの学会員が手を合わせている
多くの学会員が手を合わせている

岸田首相も弔意を示すなど強い影響力を持ち、創価学会の象徴的な存在だった池田氏。東京・豊島区の講堂で行われた葬儀の様子は、全国約1000カ所の会館で生中継されたという。

「イット!」は、新宿区の会館で学会葬に参列した会員に話を聞くことができた。

学会葬に参列した会員:
もうみんな、涙涙よ。悲しい涙じゃないの。決意の涙、感謝の涙。本当に世話になった涙ね。ますます頑張ると。今まで非常に先生も頑張りました。そういうことよ。

「もうみんな、涙涙よ。悲しい涙じゃないの」と話した
「もうみんな、涙涙よ。悲しい涙じゃないの」と話した

創価学会の総本部がある新宿区信濃町には、沖縄から勤行会のツアーで来たという学会員の姿があった。

創価学会の会員:
たまたま今日、勤行会をツアーで組んでいて(学会葬)とかち合ったので。先生は100歳まで生きていらっしゃると思っていたんですけど…。

「国内外から多くの弔意」機関紙報じる

池田氏は1964年、創価学会を支持母体とする公明党を結党。

また、当時の旧ソ連・ゴルバチョフ大統領や中国・温家宝首相など世界各国の指導者とも会談を重ね、独自の“民間外交”を展開するなど国内外に強い影響力を持っていた。

中国の温家宝首相(当時)と会談
中国の温家宝首相(当時)と会談

創価学会の機関紙「聖教新聞」の一面には「その崇高な生涯をたたえ、国内外から多くの弔意が寄せられている」とあり、記事では韓国の尹大統領から弔意が寄せられたことや岸田首相が弔問したことを報じていた。

創価学会の機関紙・聖教新聞(11月23日発売)
創価学会の機関紙・聖教新聞(11月23日発売)

象徴的存在だった池田氏の死去で、創価学会の今後はどうなるのか。

ジャーナリストの鈴木エイト氏は「ある意味、カリスマ的な存在だった池田大作さん、名誉会長が亡くなったことの影響は正直、読めないところではある。衰退傾向にあるのは間違いないと思う」と話す。さらに政界に影響する可能性も指摘した。

「名誉会長が亡くなったことの影響は正直、読めないところではある」とした上で
「名誉会長が亡くなったことの影響は正直、読めないところではある」とした上で

ジャーナリスト 鈴木エイト氏:
公明党の選挙を支えてきた女性たちが、後期高齢者に入ってきている。池田大作さんが亡くなったことで、選挙の集票力についてもかなり影響があるのではないか。自民党にどのように影響があるか、要注目すべきところだと思います。

「公明党の選挙を支えてきた女性たちが後期高齢者に入ってきており、集票力にもかなり影響があるのでは」と指摘
「公明党の選挙を支えてきた女性たちが後期高齢者に入ってきており、集票力にもかなり影響があるのでは」と指摘

各界の著名人などを招いて行われる池田氏のお別れ会は、後日設けられる予定だという。
(「イット!」11月23日放送より)

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