大型バスが狭い道を走る街は多い。細い路地での方向転換など、大型バスの運転技術を競う大会が広島で開かれ、アッと驚く高度な技が披露された。

狭い袋小路で方向転換「たこつぼ」の技

五十川裕明記者:
路線バスが公道では見ないような、くねくねしたカーブを描いています。ハンドルをかなり切っています

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五十川記者:
コーンにぶつからないように、ゆっくりと前へと進んでいきます。S字を描いて前へと進んでいきます。ゆっくりとゆっくりと確実に前へ。コーンにはぶつかりません

この競技会では全国のJRバスでハンドルを握る精鋭ドライバー16人が広島に集まり、「高速バス」と「路線バス」の2種目で高度な運転技術を競った。

五十川記者:
さあ、路線バスが四角形の中へと入っていきます

五十川記者:
「たこつぼ」と呼ばれる競技です。車体の長さ10.5メートルの路線バスが狭い四角形の中に頭から入って、180度方向転換したうえで、再び頭から出ていく、それが「たこつぼ」の競技です。ゆっくりと中へと入っていきます

五十川記者:
前のカラーコーンとの間は幅は10cm、20cmということころでしょうか

五十川記者:
しっかり運転手には前が見えています。落ち着いて安全第一、確実にハンドルをさばきます

壁まで5cmでハンドル切り返すプロの技

五十川記者:
今度は右に切ります。ハンドルを右に切ります

五十川記者:
右に切って、右に切って、まだ下がります。まだ下がります。残り10cm、残り5cmというところ。あたりません

五十川記者:
窓から顔を出して、さあ出ていきます

五十川記者:
出ていきます。時間にして5分足らず。脱出に成功しました。これがプロの匠の技です

難関の「たこつぼ」と呼ばれる方向転換の競技では数10cm単位の確実なハンドルさばきで、大きな車体を見事に切り返していた。

ジェイアールバス東北 加藤康子さん:
たこつぼですか?つぼから出られないタコの気分ですよね。お客様の命を預かっている仕事なので安心 安全 正確に、迅速に

中国ジェイアールバス 酒井俊臣社長:
社員も高齢化していますので、そういった技能をきちっと引き継いでいってもらいたい。若いドライバーが少なくなっていますけれども、これから入社する人にも、継承されていくといいなと思います

日々の安全運転は、このような運転技術に支えられている。この競技会、次の2025年は、関東地方で開かれる予定だ。

(テレビ新広島)

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