秋も深まり、見頃を迎えている新潟県内の紅葉。新潟市の紅葉の名所には県内・県外から多くの人が訪れている。しかし、紅葉にも今夏の猛暑の影響が広がっているようだ。
紅葉に多くの見物客も…「物足りない」
新潟市秋葉区にある中野邸記念館。
1万2000坪ある庭園「泉恵園」には、約130種類・2000本のモミジが植えられていて、毎年、県内・県外から多くの見物客が訪れる。
![中野邸記念館](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/4/c/700mw/img_4cd4e6e8d98e31e0c4b66a34f7c33b8d631335.jpg)
この日も見物客の姿が見られ、「ここは紅葉が非常にきれい。ほかに、これだけモミジがたくさんあるところは、なかなかない」とモミジ狩りを楽しんでいた。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/7/8/700mw/img_7847e80258542f34b90ad4d6883e6bc4514318.jpg)
しかし、見物客もある異変を感じていた。
「暑さのせいかもしれないが、今年は全体的に赤みとか鮮やかさが少ない」「毎年来ているが、色が…赤くない。去年より赤さが少ない」
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/8/0/700mw/img_80431d74b8e8f885ac19c831d92ae194276380.jpg)
毎年11月には庭園がモミジで真っ赤に染まるが、2014年と比較してみると、今年は鮮やかさが少し物足りない様子…
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/e/2/700mw/img_e2db78533d14ef1d0369e07917905b55368489.jpg)
中野邸記念館事務局の和田薫さんは「今年は夏の暑さで葉っぱが傷んでいるので、物足りない部分は多々ある」
![中野邸記念館 事務局 和田薫さん](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/0/7/700mw/img_0771400965e72ebfe5076b154e61c588354893.jpg)
その原因を県立植物園で尋ねた。
夏の猛暑が影響…「木に体力がない」
県立植物園管理運営課の田中良明さんは「今年の夏の影響で、木にも体力があんまりないんじゃないかな」と話す。
![県立植物園 管理運営課 田中良明さん](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/2/a/700mw/img_2a29ecbc2f1ef43872d6fb3dd211bfc8395466.jpg)
やはり、今年の猛暑が影響していたようだ。
モミジの木は葉っぱから栄養分を吸収しているが、猛暑によって、木が弱ってしまったため、例年よりも多く葉っぱから栄養分を吸収。
これによって葉っぱの色素が失われ、落葉も早くなっているのではないかと推察する。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/e/a/700mw/img_ea7190a89c7db4300ddadb72810e13c4206773.jpg)
「普通の年だったら(葉っぱの栄養分を)半分残すところ、ほとんど栄養を吸収してしまった。それで葉っぱが急に老化してしまって、紅葉というステップを踏まないで、もう落としてしまっている」
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/e/0/700mw/img_e09ea448fffbb5c26056e7b9144ee2ac284478.jpg)
今夏に35℃を超える猛暑日が37日間あった新潟市秋葉区。モミジにとっても過酷な暑さだったようだ。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/7/d/700mw/img_7d5f5917a6af289b2da01e162e25e6ef687444.jpg)
それでも、和田さんは「赤・黄、たまに緑・橙とか様々な色の木がある。種類も違うし、高低差もあり、色づき具合は千差万別。そういったところも楽しんでいただきたい」と話していた。
(NST新潟総合テレビ)