パレスチナ自治区ガザ北部へのイスラエル軍による地上侵攻。
地区最大規模の病院では、イスラエル軍がイスラム組織ハマスの地下トンネルを発見したと主張する一方で、ガザ保険当局はそれを否定した。
さらにイスラエル国防相は、ガザ地区への地上侵攻について、“南部にも拡大する”考えを示した。そのような状況のなか、病院近くではハマスに捕らえられていたイスラエル軍の19歳女性兵士の遺体が発見されるなど、犠牲者の数は増え続けている。

「私たちはどこに行けばいいのですか?」

ガザ地区最大のシファ病院。

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イスラエル軍がイスラム組織ハマスの地下トンネルを見つけたとして公開した映像には、建物の前にぽっかりと開いた穴が映っている。

軍はさらに、病院の敷地内から多くの武器が見つかったともしている。

映像内のイスラエル兵は、病院の駐車場に止まっていたという白い車両の前で、「ご覧のように戦闘で使うさまざまな兵器が搭載されていました」と、床に並べられた銃器などの武器とみられる多くの押収物を指し示した。

ハマスの司令部が地下にあると主張して、病院内に突入したイスラエル軍。

一方、ガザ保険当局は病院について、「人道的施設であり、イスラエル軍の発表は虚偽だ」と主張。

それぞれの主張が真っ向から対立する中、イスラエルのガラント国防相は、現在ガザ北部で展開している地上侵攻を今後、南部にも広げる考えを示した。

南部の住民に配られたというビラには、4つの地区を対象に指定された避難場所に退避するよう求める内容だった。

退避している男性は、「私たちはどこに行けばいいのですか?それが知りたいです」とカメラに訴えた。

“ハマス人質”女性兵士(19)の遺体

そうした中、犠牲者の数は現在も増え続けている。

イスラエル側は先ほど、ハマス側の人質となっていた女性兵士(19)の遺体が、シファ病院付近の建物から発見されたことを明らかにした。

シファ病院の近くではイスラエル人女性(65)の遺体もすでに見つかっている。
(「イット!」 11月17日放送より)