山形県舟形町の最上小国川でピークを迎えた、サケが川をさかのぼる遡上(そじょう)。しかし、2023年は遡上するサケの数に異変が起きているという。数は例年の5分の1程度の500~600匹。採卵も予定の3分の1以下の20万粒程度に激減。関係者も「話にならない」と嘆いている。

サケの遡上がピークを迎える

脂がたっぷりとのった身に、パリパリの香ばしい皮。寒くなってきた今の時期が旬の“サケ”だ。

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山形県舟形町の最上小国川では、サケが川をさかのぼる遡上(そじょう)がピークを迎えている。

産卵のために生まれた川に戻ってくるサケを囲いの中に追い込み、網で捕獲する伝統的な漁法。「それっ!」と漁師がサケの入った網を持ち上げる。

毎年3月上旬に人工ふ化した55万匹の稚魚を放流し、3年後に戻ってくるのは1%にも満たない5000匹程度だという。

遡上するサケが激減

しかも、近年は異変が起きている。温暖化による海水温の上昇で、遡上するサケが激減しているのだ。

2023年は特に少なく、小国川漁協サケ部会・八鍬則昭さんは「2022年は、今の時期2,500匹ほどに到達していたが、2023年は500~600匹。話にならない」と困った表情を見せた。

サケの数は、例年の5分の1程度。採卵も予定の3分の1以下の20万粒程度になっていた。地元はそれでもあきらめず、サケ漁を守っていくとしている。
(「イット!」 11月13日放送より)

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