熊本・荒尾市で、不審な死に方をしているネコが複数目撃されていることが分かった。警察は「不審な動物の死骸を見つけたら通報してほしい」と呼びかけている。

不審なネコの死骸 複数目撃される

警察によると、2023年10月上旬に熊本・荒尾市で「道端にネコの頭が落ちている」と通報があった。警察が調べたところ、腐敗が進んでいて、人為的に切断されたものなのかなど詳しい状況は分からなかったということだ。

不審な死に方をしたネコが目撃された地域
不審な死に方をしたネコが目撃された地域
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近所の人によると、荒尾市のある地域では、首から血を流すなど不審な死に方をしているネコが複数目撃されているという。

目撃者の一人は、荒尾市では8月初めごろに「外で飼っていたネコが玄関で首から血を流して死んでいた」と話し、そのネコの飼い主は「ネコ同士でケンカをして負ったけがには見えなかった」と話す。

また、7月下旬には、他の飼っているネコが下半身を複雑骨折して帰ってきたこともあったという。病院に連れて行ったものの、手術は難しく、安楽死させざるを得なかったということだ。

さらに、すぐ近くの家でも3匹のネコが行方不明になり、このうち1匹は茂みで死んでいるのを飼い主らに発見された。

飼い主:
草むらに投げ捨ててあった。一部は白骨化していた。臭いがしていたから、まだ1週間もたっていないくらい。かわいそう。せっかく目がやっと開いたような小さいときから育てていたのに…

死んだネコの写真撮る不審者の目撃も

また、「8月、仕事から帰ると小屋の前にネコの頭だけが置いてあった」と別の証言もあった。この他、荒尾市の路上では11月4日に、死んだネコの写真を撮る男性を目撃したという人もいる。

不審者を目撃した人:
自転車に乗ったまま男性が止まっていて、デジカメで写真を撮っていた。“何もないのに何を撮っているのかな”と思ったら死んだネコがいた。細身で、20~40代の男性

目撃した女性は現場を一度は離れたものの、引き返して心肺蘇生を試みたが、ネコが息を吹き返すことはなく埋葬したということだ。出血やけがはなかったものの、口の中は砂まみれだったという。

福岡でも頭がないネコの死骸見つかる

さらに取材を進めると、6月には荒尾市に隣接する福岡・大牟田市の工場敷地内でも、頭がないなど不審な死に方をしている2匹のネコが見つかったということだ。

工場の社長は、テレビ熊本の取材に対し「この周辺は野犬が多い地域だが、犬の仕業とは思えず気味が悪い」と話し、死骸は警察が回収したということだ。

テレビ熊本の取材では、2023年6月から11月までに、荒尾市で4件、隣接する大牟田市で2件の不審なネコの死骸が見つかっていて、警察は「全ての事案については把握していない」としたものの、「不審な動物の死骸を見つけたら警察に通報してほしい」と呼びかけている。

(テレビ熊本)

テレビ熊本
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