名古屋市千種区の東山新池で2023年11月3日、池の生き物を守ろうと外来種の「園芸スイレン」を抜く作業が行われた。
懸命の作業も抜けたのは全体の2割程度…今後の継続が重要
胴長、ライフジャケット姿の人が次々と池の中へ。抜いていたのは池にはびこったスイレンだ。
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水の底には、スイレンの太い茎が網のように張り巡らされていて歩きにくく、その茎の下につま先を入れて浮かせ、引き上げるのがコツだという。
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参加した記者:
足で持ち上げるのがかなり大変ですね。大きいのありそう…。抜けました!
スイレンの茎は木の枝のように太く、断面はレンコンのようだ。
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かなりの力仕事に加えて、水中には落ち葉や死骸が分解されて発生したガスが溜まっていて、ドブのような悪臭を放つ。
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そんな中でも、約40人が一斉にスイレンを抜いていった。
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綺麗な花を咲かせるにもかかわらず、抜くのには理由がある。
なごや千種ライオンズクラブの若山哲史さん:
在来の水生植物や魚とか貝とか、生き物たちが酸欠の状態になるものですから、絶滅していってしまう
この池にいるのは、ヨーロッパなどを原産とする外来種の「園芸スイレン」だ。根付くと枯れにくく、葉が水面を覆ってしまう。
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すると太陽の光が遮られ、水草が光合成できずに水中の酸素が減少し、その結果、在来種をはじめ、池の生き物が死ぬことになる。
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そのため「特定外来生物」ではないが、愛知県の条例で「在来生物を圧迫する存在」に指定されていて、取り除く作業が行われた。
戦うこと1時間、抜いたスイレンは10mに渡って山のように…。
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参加した男性:
根っこが深くて、思ったより大変でした
参加した女性:
楽しかったです
しかし、それでも抜けたのは全体の2割程度だった。
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なごや千種ライオンズクラブの若山哲史さん:
一気に抜いてしまうと、それはそれで生態系に急激な変化を与えてしまう。ちょっとずつ進めていくのがいいのかなと思っています
この活動は2022年も行っていて、毎年コツコツとやることが大事だそうで、24年以降も抜いて行く予定だ。
(東海テレビ)