子どもが夢中になってビー玉で遊ぶ話題の空間が、札幌市手稲区にある。

現役の保育士が作り上げた壮大な「ビー玉転がし」の世界には、子どもたちの笑顔があふれていた。

子どもが夢中になるアトリエ

札幌市手稲区の住宅街にある「アトリエ・マーブル」。

150種類以上の木とビー玉のおもちゃが展示されている。

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その中でも、ひときわ存在感を放つのが、壁一面に8か月ほどかけて作り上げた「マーブルマシーンウォール2」。

棒を回して、上へ移動したビー玉が音を鳴らしながら、コロコロと転がり続ける様子を楽しめる。

「ここは回すのがあるから楽しい。全部楽しい」(体験した子ども)

子どもが目を輝かせて楽しむ作品を作ったのは、現役保育士の金子周平さん(34)だ。

なぜ保育士がおもちゃ作りを?

きっかけは、保育士の業務中の経験だという。

「保育士になりたての頃に、ビー玉転がしの空き箱の迷路を僕が子どもに頼まれて作った」(おもちゃ作家 金子 周平 さん)

園児に渡された空き箱で迷路のおもちゃを作ったところ、思わぬ事態が…。

「それがすごい当時大人気で、あっという間に壊されてしまって、(子どもに)なんで壊れるものを作るのかってことを言われてしまった。壊れないおもちゃってどんなものだろうというところから、木のおもちゃを作り始めた」(金子さん)

おもちゃ作りに目覚めた金子さんは、一念発起で保育士を辞めて、旭川市の専門学院で家具作りの技術も学び、2022年念願のアトリエ開設にこぎつけた。

金子さんが手がけるおもちゃは、見た目が美しいビー玉と、頑丈な木の組み合わせで、大人も子どもも楽しめる。

夢のある空間作り

テレビゲームとは違う魅力を味わえるこの空間は、年内の予約がすでに満杯になるほどの人気。

「2か月前くらいに予約したんですけど、やっと来られました」(体験した保護者)

このアトリエに来る親子に、金子さんが伝えたい思いがある。

「こういうおもちゃで触れて遊んだりすると、ちょっと心が軽くなるような、そういう空間としてこれからもやっていきたい」(金子さん)

「夢のある空間作り」をめざし、金子さんの挑戦は続く。

北海道文化放送
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