16日午後3時に更新されたシンガー・ソングライター、谷村新司さん(74)の公式SNS。

谷村新司さんの公式SNSより「今年の3月に腸炎での手術を行い、療養を続けておりました谷村新司ですが、10月8日に息を引き取り、永眠いたしました。本人も回復に向けて頑張っておりましたので、本当に残念に思います」

谷村さんは、1971年に矢沢透さんと堀内孝雄さんの3人でアリスを結成。

3人の深みのあるハーモニーが人気となり、数々のヒット曲を世に送り出した。

「チャンピオン」は、ボクシングを題材にした歌詞と谷村さんの力強い歌声がマッチし、大ヒットを記録した。

アリスは1981年に突如、活動休止を発表。

谷村さんは、ソロのシンガー・ソングライターとしても活躍していった。

中でも代表曲となったのが「昴」。

「チンペイ」の愛称で親しまれた、パワフルな歌だけでなく、軽妙なトークも人気だった谷村さん。

突然の訃報に、芸能界からは悲しみの声が上がっている。

作詞家で音楽評論家の湯川れい子さんは、16日に出演していたイベントで、谷村さんとの思い出を語った。

作詞家・湯川れい子さん「去年のクリスマスのディナーショーが最後。(昴は)永遠に残る名曲だと思う。本当に早すぎます。毎年ステージを聞かせていただいて、永遠に存在すると勝手に思っていたので本当に残念です」

谷村さんと名曲「サライ」をテレビ番組の企画で作った歌手の加山雄三さんは...。

加山雄三さんのウェブサイトより「一緒にいる時は本当にいつも楽しかったよ。その兄想いの弟が先に逝ってしまった。今、気持ちをまとめてくれと言われても、彼に伝えたいことはたくさんあって、言い切れないよ。一言だけ彼に伝えるなら、やっぱり『ありがとう』」

悲しみの声は、ファンからも届いている。

70代「(谷村新司さんが亡くなった)そうなの! 昴とサライ。力強い歌があるからね。元気をもらえる」

60代「冬の稲妻とか心に響くような歌があるからね。まだ70代だから、もっと生きて歌っていただきたかった」

アリスは、2009年に28年ぶりに復活し、全国ツアーを開催した。

谷村さんはその中で、「こうやってみんなと 一期一会の瞬間を過ごせて最高ですね」と話していた。