イスラエルによるパレスチナ自治区のガザへの大規模侵攻が秒読みとされる中、この地区で暮らしているパレスチナ住民が不安な日々を過ごしている。

学校では子どもたち30人が避難生活

ガザ地区のパレスチナ住民の4割を占めているのが、14歳以下の少年少女とみられている。

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避難所のテントの中で、家族と暮らすサハル・ダルールさんもその1人。

「どこに行こうとも、空爆から逃れる場所なんてないわ」
「どこに行こうとも、空爆から逃れる場所なんてないわ」

避難所で暮らすサハル・ダルールさん:
人けがなくなると怖くなる。夜はお父さんに抱きつきながら寝ている。どこに行こうとも、空爆から逃れる場所なんてないわ。

その後も、自分の身に降りかかる現状を諦めたように語るサハルさん。そして、あふれる思いをこらえられなくなる。

「私たちの人生はいつも悲惨。どうやって生きたらいいかもわからない。私たちを助けてくれる人も、お世話してくれる人もいない」
「私たちの人生はいつも悲惨。どうやって生きたらいいかもわからない。私たちを助けてくれる人も、お世話してくれる人もいない」

避難所で暮らすサハル・ダルールさん:
私たちの人生はいつも悲惨。どうやって生きたらいいかもわからない。私たちを助けてくれる人も、お世話してくれる人もいない。どうやって生きたらいいの?どうやって…。私たちの命…怖い。どこに逃げたらいいか、わからないわ。

恐怖と絶望に打ちのめされ、泣き崩れてしまった。

別の場所では学校が避難所になり、子どもたちなど約30人が生活を共にしているが、配給はなく水も出ない環境だという。

イスラ・アル・キシャーウィさん:
ここに30人が寝ているけど、みんなが横になれるスペースなんてないの。ロケット弾が怖いから数分おきにトイレに行く。だって、寝ている場所じゃ身を守れないから。

ナイフで26回も…イスラム教徒の男の子を殺害

こうした中、アメリカでは対立が影響したとみられる事件が発生した。

アメリカ・イリノイ州に暮らすイスラム教徒の男の子(6)が、大家の男(71)にナイフで26回刺され、殺害されたという。

男は「イスラム教徒は死ぬべきだ」という趣旨の言葉を発していたという
男は「イスラム教徒は死ぬべきだ」という趣旨の言葉を発していたという

同じ男に刺され、重傷を負ったという男の子の母親によると、大家の男は「イスラム教徒は死ぬべきだ」という趣旨の言葉を発していたといい、憎悪の連鎖が広がりを見せている。
(「イット!」10月16日放送分より)