都心を走る交通量の多い道・大阪の大動脈である御堂筋に、スイカが育っているという情報が「newsランナー」に寄せられました。いったい、どういうことなのか取材した。
大阪の大動脈・御堂筋にスイカ!?
11日、視聴者から「秋なのにスイカ?しかも大阪・御堂筋の花壇で」という情報が寄せられた。 この時期では珍しいスイカが、しかも街中に…
記者リポート:
情報を頂いたのは御堂筋のこの辺りです。スイカありました!
安全のため、詳しい場所は明かせないが…
車が行きかう御堂筋の真ん中の植え込みに、ソフトボールくらいの大きさのスイカが1つあった。
情報提供者:
仕事で、大阪市内に行く途中、信号待ちをしている時に何気なく花壇を見たら、初めカボチャのつるかスイカのつるかなと。そしたら、スイカの玉が目に入ったので、スイカやないか!と。まさかこんなところにスイカ?って
街の人:
え?そこに?全然気がつかなかった。すごい、まさかそんなところにスイカがあるなんて思わないのでビックリ。誰が育てたのかな?
専門家「実がつき自力で育つのは奇跡」
いったいなぜ、こんなところにスイカが?スイカの品種改良に取り組む大手企業の東本さんに見てもらった。
スイカの品種改良・開発を行う大和農園・東本寿克さん:
見たことないですよ、ほんとに。これはすごいですよ。種類はちょっと分からないですけど、『小玉スイカ』かもしれないですね。誰かが(スイカの)種を吐いたか、それがなければおそらく動物のフンですね。鳥がついばんで、たまたまここにフンをして、種が育ったのが原因かなと
東本さんによると、たまたま落ちて芽が出るのも珍しいことだが、実がつくのは「奇跡に近い」と話す。
その理由は「スイカの花が1日しか咲かないから」だそう。
スイカの品種改良・開発を行う大和農園・東本寿克さん:
めしべとおしべがその日に咲いた花どうしじゃないと受粉しない。それがズレちゃうと受粉しない。で、たまたまとんできたハチとかが、めしべに止まっておしべに止まる。この奇跡を介して実がつく条件が整う
通常、他の作物に「接ぎ木」して育てなければならないほど弱いスイカが、「自力」で育ったことにも東本さんは驚きを隠せない。
スイカの品種改良・開発を行う大和農園・東本寿克さん:
生える環境とも思えない。かなり根性がある。ド根性大根ならぬ、“ド根性スイカ”ですね
この時期に、育ったのは、長く続いたことしの残暑の影響もあっただろうとのこと。まさに、キセキの"たまもの"。
車で通りかかった時にでも見つけたアナタはラッキーかもしれない。
(関西テレビ 2023年10月12日)