公園で“宝探し” 見つかったのは…
まもなくやってくる夏休み。
毎年待ち遠しいイベントのはずだが、今年は新型コロナウイルスの影響でなかなか遠出の予定を立てにくい…と悩んでいる人も多いだろう。22日から実施予定の「Go To トラベルキャンペーン」は、東京都を除外して実施する方針となった。
そんな中で注目されているのが、「おうち時間」の過ごし方。
外出自粛期間からSNSを中心に、家の中や近所でできるゲームや工作などのアイデアが数多く投稿されているが、今、大人も子どもも楽しめそうな、こんな遊びがTwitterで話題になっている。
ハードオフで買ってきた金属探知機で子供達と遊ぶ。公園の色々な場所をスキャンして、ピーと反応した場所をスコップで掘ってみたところ、プルタブや塗料の缶のような物が発掘出来た。子供達はお宝を発見したかのように大喜びだった。 pic.twitter.com/7P9iERwy9u
— nam-5 (@nam_5) July 12, 2020
「ハードオフで買ってきた金属探知機で子供達と遊ぶ。公園の色々な場所をスキャンして、ピーと反応した場所をスコップで掘ってみたところ、プルタブや塗料の缶のような物が発掘出来た。子供達はお宝を発見したかのように大喜びだった」
Twitterユーザーのnam-5(@nam_5)さんが投稿したのは、リサイクルショップで買った金属探知機を使って“宝探し”をした時の様子。
小学校3年生の息子さんと、小学校1年生の娘さんが公園の地面に金属探知機をかざしながら歩いている姿が写真に収められている。

見つかったのは錆びたプルタブや、塗料が入っていたと思われる潰れた缶など。
反応があった場所をスコップで掘り返して見つけたということで、まさしく「発掘」作業が体験できたようだ。

普段、なかなかお目にかかれない金属探知機というアイテムがリサイクルショップで買える、というのも驚きだが、ワクワク感が伝わってくる写真にTwitterユーザーも注目。
「金属探知機はロマンですね」「これは大人でもやりたいぐらい」とのコメントが集まり、3万件を超える「いいね」がついた。(7月16日現在)
そもそも、なぜ金属探知機を購入しようと思ったのだろうか?
大人も子どもも楽しめそうな遊びのアイデアと合わせて、さっそく、投稿者でふたりのお父さんであるnam-5さんにお話を聞いてみた。
最初は「自分自身が面白そうだなと…」
――金属探知機を買ったのは「宝探し」のため?
私はレトロゲームを探しにハードオフによく行くのですが、その際に金属探知機が売っているのを見つけ、珍しいなと思い手にしました。その日は私一人でしたが、子供も一緒に行く時もあります。最初は自分自身が面白そうだなと興味を持ち、次に子供と一緒に遊んだら楽しそうだなと思い購入に至りました。
――金属探知機を初めて使った子どもたちの反応は?
子供達は何が金属か金属ではないかがまだ分からないようで、部屋の中のありとあらゆるものに金属探知機をあてていました。そのうちにピカピカした見た目、冷たく固い質感など、金属の特徴を自分達で見つけていました。
――子どもたちが特に気に入った発掘物は?
ツイートした写真の大きい缶です。プルタブの場合、金属探知機を振った時にピ、ピ、ピと軽い反応で地表から1~2センチですぐに発掘できますが、この大きい缶の時はピー、ピー、ピーと反応が大きかったので「何が埋まっているんだ?」と私も興奮しました。
15cmぐらい掘ってやっと見えてきたのはほんの一部分。そこから穴を広げてやっと掘り出した際には、子供達も達成感を感じていたと思います。

――投稿の他、どんな“お宝”が発掘できた?
針金です。硬貨が発見出来たら興奮するんだろうなと予想していますがまだ未発見です。ちなみに、金属探知機の反応は頻繁にあるものではありません。根気よく探さないと発見できないところが発見した時の嬉しさにつながっているのだと思います。
ゲームサイトの管理人をしているnam-5さん。
金属探知機はレトロゲーム探しの中で見つけたもので、まずはお父さんのnam-5さん本人が興味を持ったものだったそう。
そしてこの“宝探し”、簡単に見つかるものではないようで、実はじっくり取り組める遊びのようだ。
SNSでは「子どもたちにとっては本物のお宝です」「この経験が将来何か大きな宝に化けそう!」とのコメントが寄せられたが、根気よく探してやっと“お宝”を発見できた、という体験は子どもたちに特別な記憶として刻まれるはずだ。
今後も“宝探し”は続きそう
――発掘した物はその後…
家に持ち帰ってママに見せた後に、私の方でこっそりと金物のごみ箱に入れておきました。勝手に触って怪我をさせるのも嫌なので。発掘品はきちんと写真に撮ってあるので見返せます。また掘り返した穴については土を戻して踏み固める事を徹底させています。
――他にはどんな「おうち遊び」をしている?
お風呂で100個ぐらい使ってやる「スーパーボールすくい」、庭で段ボールをたくさん使って遊ぶ「基地作り」などが気に入っているようです。親としては面倒だと思っても、遊びの準備と片付けを手伝ってあげる事が大事だと思っています。
また、お父さんの影響か「古いゲームから新しいゲームまで色々と遊びます」という息子さんと娘さん。
「Switchでは『リングフィットアドベンチャー』や『フォートナイト』をプレイしています。特にお気に入りはスーパーファミコンの『TMNT タートルズ イン タイム』の私との2人プレイです」とのことだが、家族でゲームを楽しむ他にも、色々な“おうち遊び”をしているそう。
そして今回の金属探知機は子どもたちの心をしっかりと掴んでしまったようで、8月に予定しているという家族旅行にも「たぶん金属探知機も持って行くんじゃないかと思います」と話してくれた。
――今後も“宝探し”は続きそう?
明日もやろう、次はあっちの公園に行こう、とまだまだ好奇心は尽きないようです。そんな中、今日もハードオフで「携帯型電子顕微鏡」という面白そうなものを200円で買ってきたので、これもまた一緒に楽しめたらと思っています。
――大きな反響がありましたが…
ここまでの反応になるとは思っていなかったので驚きです。「子供に良い体験」「いいお父さん」などのコメントは素直に嬉しかったです。「軍手をした方が良い」というコメントは参考にさせて頂こうと思いました。破傷風などへの対策は必要に感じました。

子どもたちが夢中になる、冒険感あふれる遊びのアイデア。
遠出の旅行はできなくとも、家の周りを散策してみるだけで、実はたくさんの発見ができるかもしれない。感染対策はしっかり、また熱中症にも気をつけつつ、今年の夏休みは親子で“宝探し”に挑戦してみてはいかがだろうか。
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