9月29日からスタートする中国の大型連休「国慶節」。この8連休の期間中、延べ20億人の大移動が予想される。北京の空港や駅には旅行へ向かう多くの人の姿があった。

福島第一原発の処理水放出の影響が懸念される中、中国人観光客や日本の観光地に変化は…。

東京行きの便は「ほぼ満席」

28日朝、北京首都空港のカウンター前には大行列ができていた。行き先は日本だ。航空関係者によると、27日から30日までの北京発・東京行きの便は、ほぼ満席だという。

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中国人の大移動は鉄道でも。現地時間28日午後1時頃、北京駅前の広場は多くの人で混雑していた。

29日から始まる中国の国慶節に伴う大型連休。北京の空港に大行列をつくった中国人観光客は、午後1時過ぎに東京・羽田空港に降り立った。

延べ20億人が異動するとも言われるこの連休を利用し、日本にやってきた多くの観光客。中国政府は、福島第一原発の処理水放出により日本産水産物の輸入を停止しているが、旅行者たちはどのように受け止めているのか。

中国人観光客：
海鮮類は気にするかもしれません。

中国人観光客：
確実に（処理水の）影響が出ているなら気にしますね。全人類でこの結果を背負っていきましょう。

あえて日本を選びながらも、海産物には慎重な姿勢だ。一方、全国ではツアーのキャンセルが相次いでいる。

ツアーバス10台がキャンセル

静岡県藤枝市の観光スポット「玉露の里」。茶室で高級茶の玉露が体験でき、中国人観光客も多く訪れていたが、この連休は事態が一変した。

玉露の里　山本剛生店長：
バス13台くらい予約をいただいていたんですが、その中で10台ほどキャンセルになっています。

13台のうち10台のツアーバスがキャンセルされたという。その反面、うれしい変化も感じていた。

玉露の里　山本剛生店長：
ベトナムやインドネシアのお客さまなどは、コロナ前と比べると多くなってきています。

中国人観光客は今後、どのような動きを見せることになるのか。
（「イット！」9月28日放送）