ナゴルノカラバフの領有権を巡って争っていた、アルメニアとアゼルバイジャンが停戦した。
これにアルメニアの国民が激怒し、大規模な抗議運動に発展した。

停戦に対し抗議運動が続く

次々と市民が警察に拘束されていく。
異常事態が起きているのは、旧ソビエト連邦の国、アルメニアだ。

(@L_shot)
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きっかけは、隣の国アゼルバイジャンと領有権を争う、“ナゴルノカラバフ問題”だ。

アルメニア国民は「ナゴルノカラバフ!ナゴルノカラバフ!」と叫び、激しい抗議運動が行われていた。

19日からアゼルバイジャン側がナゴルノカラバフに大規模攻撃を行い、200人が死亡した。

その後、ロシアが仲介し、両国は停戦に合意した。

これに激怒したのが、アルメニアの国民だ。

首相の辞任を求めて、大規模な抗議運動に発展したのだ。

「おまえたちに魂はないのか!おまえたちに神はいないのか!」と、アルメニア国民の男性が抗議する。

アルメニアの国民が、停戦に怒っているのには理由があった。

停戦の条件は事実上の敗北

アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、こんな宣言をしている。

「我々は、ナゴルノカラバフの主権を回復した」

アルメニア側は、ナゴルノカラバフで完全に武装解除することを受け入れたのだ。

領土をめぐり、血で血を洗う戦いを30年以上続けてきたアルメニアにとって、停戦の条件は事実上の敗北となる。

デモの主導者が拘束されたが、国民の怒りは収まりそうにない。
(「イット!」 9月22日放送より)

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