9月18日は敬老の日。熊本市では、70歳を超える古希チームと小学生チームによる毎年恒例の親善野球大会が開かれ、お年寄りと子どもたちが交流を深めた。

古希チームに立ち向かう孫・ひ孫世代

最初に、「精一杯頑張ってほしい。ただ、きょうは敬老の日。頑張りすぎてじいちゃんをやっつけないように」と選手たちに呼びかけられ始まった親善野球大会。

この記事の画像(10枚)

2023年で8回目となる学童軟式チームと70代以上の古希チームの交流試合には、8チームが参加した。

第1試合は、2023年の熊本県大会準優勝の「飽田リングス」と80歳以上のベテラン投手も擁する「ウイード」が対戦。

半世紀以上白球を追いかけ続けてきたベテランの好プレーに孫やひ孫世代の選手たちが立ち向かう。

おじいちゃんを襲う小学生の猛打

小学生チームを相手に参加者は「球が速い」「小学生をアゴで崩す。ランナーが出たらピッチャーをゆさぶる!」などと意欲を燃やしていた。

1点を先制された古希チームは、4回1アウトランナー2塁の場面でしぶとくヒット。同点を狙ったが、ココは惜しくもアウトになった。

しかしその直後、キャッチャーの送球がそれるとバッターは全力疾走でホームへ。
思わぬ形で古希チームが同点に追いつく。

そして試合は、1対1のまま終盤へ。登場したのはベテランピッチャー、82歳の原口さんだ。
軽快な守備もレジェンドを盛り立てる。

諦めずにボールに飛びつくプレーには、「ナイスファイト」の声も飛んだ。

しかし、小学生たちの猛打がおじいちゃんたちに襲い掛かり、6対1で小学生チームが古希チームを下した。

「村神様を目指して」小学生にエール

ウイード・園部健一監督:
楽しみました。負けましたけど野球人口が少ないので、小学校から高校まで頑張ってもらって村上宗隆選手を目指してほしい

対戦した小学生:
おじいちゃんたちもうまくて、どんな球でも打ってくる姿勢にびっくりした

還暦野球連盟によると、熊本県内で活動する70歳以上のチームは12チーム、登録選手は約260人。

生涯スポーツとして野球を愛する古希チームの選手たちは小学生にエールを送りながら交流試合を楽しんでいた。

(テレビ熊本)

テレビ熊本
テレビ熊本

熊本の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。