猛暑と水不足の影響で、秋の味覚「マツタケ」が採れなくなっている。例年以上に遠い存在となってしまいそうだが「ブータン王国」のマツタケが注目を集めている。

マツタケは外貨獲得の貴重な資源に…

「ブータン王国」は人口約78万人で中国の南に位置している。面積は九州とほぼ同じくらいで「幸せの国」とも呼ばれている。

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2022年度のマツタケの輸入量は約3800kgで多くはないが、見た目や味、香りも国産に近いと評価されている。

ブータンはヒマラヤ山脈の麓に位置し、日本のマツタケ名産地の長野県と似ている。マツタケが標高の高い所で採れるため、虫が付きにくく高品質だという。

値段は例年の国産マツタケの約3分の1、高騰している今年2023年のマツタケと比較すると、約10分の1の値段だという。

ブータンでは、マツタケは元々人気のキノコではなかったため、値段は基本的に変わることはなく、1kgあたり約3万3千円で、国産マツタケの価格が変動してもブータン産マツタケは変わらないという。

ブータンではマツタケが国家戦略になっている。「ブータン松茸SHOP」の植山宏哉さんによると、生活必需品などの多くを輸入に頼るブータンにとって、外貨の獲得は重要だという。政府にとってマツタケの輸出が外貨を稼ぐ貴重な手段となっていて、国の貴重な外貨獲得戦略となっているという。

ただ東海3県では、ブータン産のマツタケは現在、流通していない。

(東海テレビ)

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