9月10日、長野県・坂城町のブドウ畑に現れた黒い影。

ブドウ畑に現れた黒い影
ブドウ畑に現れた黒い影
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周囲をキョロキョロと見渡し、後ろ足で立ち上がりました。

器用に二本足で立ち上がる
器用に二本足で立ち上がる

黒い影の正体は、大きな“クマ”。

クマは、木になったブドウを品定めするような動きを見せると、 房ごともぎとり、口にくわえます。

狙われたのは「ナガノパープル」という長野県のオリジナル品種の黒ブドウで、大粒で種がなく、皮ごと食べられるのが特徴の品種。

都内のフルーツ店では、一房8000円で売られている、高級ブドウです。

まさに今が旬で、収穫の最盛期を迎える中、現れた“高級ブドウ”を狙うクマ”。

被害にあった畑では、連日、100房単位でナガノパープルが消えており、被害額は数百万円にのぼります。

クマに高級ブドウを食い荒らされた農園:
うちの畑だけではなくて、同じ近隣の山のエリアの畑、リンゴ農園だったり、同じブドウ農園だったり、ほぼほぼ壊滅的な被害に遭っていて。もう坂城町中がクマの被害に遭っていますね。

被害に遭った農園は、対策として柵などを設置しましたが、それらを突き破って、連日、侵入してくるといいます。

日本ツキノワグマ研究所 米田一彦 所長:
クマは甘いものは何でも好きです。非常に知能の高い動物ですので、その上をいく対策を取らないと裏をかかれるわけです。

クマによって破壊された柵
クマによって破壊された柵

坂城町によると、近年クマの目撃件数が増加しており、県や猟友会と連携して警戒を続けています。

(めざまし8 9月14日放送)