フランスで開幕したラグビーワールドカップ。
前回大会を上回るベスト8超えを目指す日本が重要な初戦に臨み、見事な逆転勝ちを収めた。その日本代表の“勝負メシ”は、ダシ香る「素うどん」だった。

日本からのファンに加え、外国人集団も日本を応援

現地で声援を送ったのは日本から駆けつけたファン。

前回大会の日本の快進撃を見てファンになったという外国人集団も
前回大会の日本の快進撃を見てファンになったという外国人集団も
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それに加え、鉢巻きを巻いた外国人の集団は、前回の快進撃を見てファンになったという“日本応援団”。

“聖地”秩父宮ラグビー場には約1万人が集結
“聖地”秩父宮ラグビー場には約1万人が集結

日本でも“ラグビーの聖地”東京・神宮外苑の秩父宮ラグビー場に、約1万人のファンが集結した。

日本の初陣を各地で多くのファンが見守った。 

前半7分にチリが先制(写真: AFP=時事)
前半7分にチリが先制(写真: AFP=時事)

初戦の相手は、ワールドカップ初出場のチリ(世界ランキング22位)。世界ランキング14位の日本に対し格下の相手だったが、いきなり先制のトライを奪われ、7点のリードを許す。

しかしその直後、日本が反撃に転じた。怒濤(どとう)の連続攻撃で、今大会初トライを奪うとキックも決め、すぐさま同点に追いつく。

これでペースを取り戻した日本は、立て続けにトライを奪い、逆転に成功。

リーチマイケル選手のトライなどでチリを突き放す(写真: 時事)
リーチマイケル選手のトライなどでチリを突き放す(写真: 時事)

さらに後半に入ると、前回のキャプテン、リーチマイケル選手のトライなどで相手を突き放し、合計6トライを奪って、42 - 12と圧勝した。

勝ち点5を獲得した日本代表(写真: EPA=時事)
勝ち点5を獲得した日本代表(写真: EPA=時事)

トライ以上で与えられるボーナスポイントが加算され、勝ち点5を獲得した。

日本代表の“勝負メシ”は「素うどん」

上々のスタートを切った日本代表の選手たち。
その活躍の裏には、“勝負メシ”での腹ごしらえがあった。

試合直前、スタジアムに駆けつけたこの男性。 

代表に食事を提供する日本料理店「IORI」・幡本敦俊オーナー
代表に食事を提供する日本料理店「IORI」・幡本敦俊オーナー

日本料理店「IORI」・幡本敦俊オーナー:
(選手への)調理を終えて急いできました。
── 何を提供した?
うどんとおにぎりと、ちょっとしたものですね。

幡本さんは日本代表の食事をサポートしている
幡本さんは日本代表の食事をサポートしている

現地で日本料理店を営む幡本さん。この大会で日本代表の食事をサポートしているという。

初戦を前に、店で調理していたのは「うどん」。

選手たちの“勝負メシ”は「素うどん」
選手たちの“勝負メシ”は「素うどん」

選手たちの“勝負メシ”はシンプルな「素うどん」。腹持ちがよく、試合の4時間ほど前に食べると、格好の“スタミナ源”になるという。

ダシが香るシンプルな素うどん。快勝したチリ戦の前にも、選手たちのお腹をしっかりと満たしていた。

うどんを30玉分提供したという
うどんを30玉分提供したという

日本料理店「IORI」・幡本敦俊オーナー:
── うどん何玉分?

全部で30玉分くらいですね。
リラックスされた感じで、すごくいいコンディションだと思います。

目標のベスト4進出に向けては、ここからが本番。

ラグビー日本代表・リーチマイケル選手(34)は「(現地に)日本のファンもたくさんいてよかった。きょうの80分の戦いを見て、直すところを直して成長して、イングランドに向けて準備するしかないです」と話していた。

次の相手は、前回準優勝の強豪・イングランド(日本時間18日4時試合開始)。
勝てば決勝トーナメント進出に大きく前進する大一番に挑む。
(「イット!」9月11日放送より)