9月16日から開幕する「ワールドカップバレー2023」。

今大会は来年のパリ五輪の予選も兼ねており、予選には世界ランク上位24カ国が参加している。

女子は16日から、男子は30日から始まり、日本代表は2枚の五輪切符を求めて、8カ国の総当たり戦に挑む。

そのキープレーヤーを男女5人ずつ紹介していく。

今回は、日本代表の次世代エース、石川真佑選手(23)だ。

偉大な兄の背中を追いかけて

身長174センチの石川選手。

アタッカーとしては小柄ながら、石川選手が放つスパイクはパワフルだ。

さらに、チームナンバー1の速度といわれるジャンプサーブで相手のレシーブをはじき飛ばす。

そんな石川選手の兄は男子代表のエース、石川祐希選手(27)。

石川真佑選手、石川祐希選手
石川真佑選手、石川祐希選手
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高校1年生のとき、石川選手は兄についてこう話していた。

「たまにケンカもするけど、一緒に遊んでくれたりしていたし、(兄がいて)よかったかなって思います。お兄ちゃんがインナーに打っているプレーを見て、自分もそういうコースに打てるようにしたい」

そんな5歳上の偉大な兄の背中を追いかける石川選手には、何よりも“こだわっていること”があるという。

勝負ごとには「誰よりもこだわる」

それは「誰よりも勝負にこだわる」こと。

「基本勝負ごとというか、負けたら悔しい」といい、とにかく負けず嫌いな性格なのだ。

先日の代表合宿では、アイスの差し入れがあった際に、勝った方が先に味を選べる “あっち向いてホイ対決”が行われた。

林琴奈選手と勝負するも、石川選手はあえなく敗北。

悔しさのあまり、思わず跳びはねてしまう石川選手だったが、すぐさま隣にいた西村弥菜美選手に勝負を申し込んだ。

どんな勝負事であっても、「何事も勝つまでやる!」のが石川選手なのだ。

ちなみに、西村選手との“あっち向いてホイ対決”には見事勝利したという。

“究極の負けず嫌い”が、パリ五輪の出場権をたぐり寄せる。

(「ノンストップ!」より 2023年9月11日放送)