台風13号は東京にも影響をもたらした。代々木公園近くの道路では倒木で2車線が通行止めに。錦糸町駅近くの工事マンションでは足場が傾き、倒れそうな状況になり、撤去作業のため周辺1400戸が停電した。
8日朝は東京都心も強い雨と風
台風13号の接近にともない、東京都心は8日朝から激しい雨と風に見舞われ、被害が相次いだ。
午前7時の渋谷センター街は、非常に強い雨が降っていたが、時折、出歩く人の姿も見られた。傘を持たず歩く人の姿も目についた。

渋谷駅前を“ずぶぬれ”になって歩いていた男性に話を聞いた。
── これから帰られる感じ?
帰ります。
── 傘はちなみに用意は?
ないですね、なかった。
お酒を飲んでいたのか、足元がおぼつかない男性もいた。
傘もひっくり返ってしまっているが、気にせず歩いていた。その傘を差したまま、改札を通過していった。

午前9時半すぎの大田区蒲田では、横殴りの雨に傘を横向きにして歩く人の姿が多く見られた。

通勤時間帯のJR新宿駅では雨漏りが発生。通路が水浸しになり、駅員が対応に追われていた。
代々木公園近くでは倒木の被害
代々木公園近くの道路では、倒木による被害も出た。

倒れた街路樹が車のボンネットの右側を直撃したとみられる。
被害に遭ったタクシーの運転手は当時の状況をこう明かした。

被害に遭った運転手:
停車して車外に出たんですね。そしたら、ものの1分もたたないうちに突然上の方から、すごいガサガサみたいな音がして、あの通り大きな木が落ちてきて直撃したと。本当に目の前に木が落ちてきたんで、ちょっとでもずれてたら、頭とか直撃したんじゃないかなと」
倒木により2車線が通行止めとなり、周辺の道路では渋滞が発生した。
墨田区では足場が倒れ大きく傾く
正午前、東京・墨田区のビルでは工事用の足場が倒れ、大きく傾く事故が起きた。

錦糸町駅から約500メートルの工事中マンションで、足場が隣の建物に寄りかかるような形で崩れ、今にも倒れそうな状況になっていた。
警視庁によると、当時現場では強い風が吹いていて、突風が原因とみられている。
停電により休業を余儀なくされた飲食店も。
また周囲の送電線を止めて撤去作業を行っているため、付近の1400戸余りが停電した(午後3時現在)。

停電した店の店長:
(停電で)真っ暗けっけになって、それでお客さんに迷惑かけて、それできょうは(店を)たたみます。

JR東京駅のホームでは雨漏りが発生。一部に水たまりができていた。
(「イット!」9月8日放送より)