香港で、9月7日夜から雨が強まり、観測史上最大となる大雨を記録した。
道路、ビルの中、地下鉄が水没するなどの被害が出ており、香港政府は、8日の夕方までは雨への警戒が必要だとして、市民に対して注意を呼びかけている。

道路に濁流 全ての学校が休校に

傘を手にした女性が流され、濁った水が川のように激しく流れているのは、香港の道路。

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立ち往生した車から救出される人の姿や、バス停には取り残されたように立つ人も見られた。

人々が多く集まったビルの下は、完全に水没。そこには、「黄大仙」の文字が。
地下鉄「黄大仙」駅では、ホームが水没し、ホームに続くエスカレーターにも激しく流れ落ちていた。

駐車場は、天井近くまで浸水し、車は水没。
バスの車内にも、濁った水が流れ込んでいた。

香港では、9月7日夜から雨が強まり、現地の気象当局によると、現地時間午後11時からの1時間で、158mmの豪雨を記録。
140年前に観測を開始して以来、最大の雨量となり、香港天文台は大雨に関して最大級の注意を呼びかける「ブラックレイン警報(黒雨警報)」を発令した。

各地で被害が相次ぎ、香港メディアによると、これまでに110人が負傷し、そのうち4人が重体ということだ。
香港では、9月8日は全ての学校が休校となり、証券取引所も取引を停止。

香港政府は、8日の夕方までは雨への警戒が必要だとして、市民に対して注意を呼びかけている。

台風11号がもたらした低気圧によるこの大雨で、香港だけでなく、中国南部の広東省でも大きな被害が出ている。
(「イット!」9月8日放送より)

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