宮崎・都城市民にとっておなじみの自動販売機。平均すると一月(ひとつき)に約250万円も売り上げるこの自動販売機は、「都城市と言えば…」というものが売られている。県外からも観光客が訪れる人気に迫った。 

支払う金額の2倍以上する商品が当たるかも?

2021年度、都城市は全国の市町村別畜産産出額で日本一に輝いた。その都城市に2023年4月にリニューアルオープンした道の駅「都城NiQLL」。ここに設置された冷凍自動販売機のある仕掛けが話題だ。

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早瀬純哉記者:
「?」がたくさん並んでいます。なんとこれ、肉がランダムで出てくる、ガチャなんです

肉ガチャで購入できるのは1,000円分と2,000円分の2種類の商品だ。「宮崎牛霜降り焼き肉用」、「宮崎ブランドポークのこま切れ」など都城産の豪華な牛や豚の精肉パックが出てくる。

商品は都城NiQLLの店舗で売られているものと同じだが、中には、支払う金額の2倍以上する”当たりの商品”も…実際に記者が2,000円の肉ガチャに挑戦してみた。中から出てきたのは…。

大当たりの宮崎牛ミスジステーキ
大当たりの宮崎牛ミスジステーキ

早瀬純哉記者:
大当たりと書いてあります。中身は宮崎牛ミスジステーキと書かれていて、開けてみると分厚いミスジのステーキが3枚入っています

“当たるかも”という期待感が人気の理由か

この肉ガチャ。設置から約4カ月で、約1,100万円を売り上げる人気の「ガチャ」となった。

ココニクル都城 販売戦略部・蕨野友樹さん:
売れすぎて補充が追い付かない時もあり、売り切れで(お客さんに)迷惑をかけることも多々あります

この冷凍自動販売機のメーカーはこの売上額と、売り上げが伸びた理由について…。

サンデンリテールシステム南九州支店・船川哲弘支店長:
宮崎で(月に)100万以上売っている冷凍自動販売機はないと思う。「当たるかも」という期待感が受けたんじゃないかと思います

平日の午前中、「この肉ガチャを利用しようと訪れた」という人もいた。

肉ガチャの利用者:
有名なので、肉ガチャをぜひやりたくて。サーロインが当たればいいなと思ったが、おいしそうな細切れが当たったのでよかった

肉ガチャの利用者:
「気になっていたのでやってしまおう」と買っちゃいましたね。他にも何が出てくるのか気になります

大当たりのサーロインステーキを引き当てた親子。2回目も挑戦すると…。

大当たりのサーロインステーキを引き当てた親子:
わ!また当たった!ミスジステーキ。嬉しい!続けてだから

なんと連続で当たりがでることも!

道の駅の来場者増加に大きく貢献する「肉ガチャ」

ココニクル都城 販売戦略部・大生勇二部長:
絶対損はないです。損しない機械

サンデンリテールシステム南九州支店・船川哲弘支店長:
「なんでもいいからガチャやれば売れる」ということではない。お客さまのニーズを満たす商品を販売して、付加価値でガチャをいれると飛躍的に売り上げが伸びる

8月にはオープンから105日で来場者50万人を突破した都城NiQLL。県外の観光客から注目を集めるなど、肉ガチャも来場者の増加に貢献し、今後も期待が高まる。

ココニクル都城 販売戦略部・蕨野友樹さん:
今年中に(売り上げ)2,500万円を達成したいですね

肉ガチャはこれから冬にかけて季節に合わせたすき焼き用のスライス肉や、鍋用の牛モツなどがレパートリーに加わるという。

(テレビ宮崎)

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