理数系の教科に力を入れているスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の全国大会で、山形県内初の快挙。米沢興譲館高校の生徒が、全国220校の中から生物A分野の最優秀に輝き、9月7日、教育長に受賞を報告した。
SSH220校の中で最優秀・審査員長賞
9月7日午後、高橋広樹教育長(「高」はハシゴダカ)のもとを訪れたのは、米沢興譲館高校理数探究科3年の生徒3人だ。

米沢興譲館高校は、先進的な理数系教育を実施するSSHに指定されていて、授業の一環で生徒たちが興味のある分野を研究し発表している。

米沢興譲館高校 理数探究科3年・安齋穂乃花さん(2023年5月の学内発表):
山形県に生息する絶滅危惧二類であるキタノメダカを守りたいという強い思いを持つようになった。キタノメダカとミナミメダカは、双方で交雑することが知られている。そこで私たちは両方のメダカの生息域を把握したいと考えました

3人は、川の中に存在するうろこや排せつ物などの環境DNAを用いてメダカの生息域を研究。学校代表として、8月に兵庫県で行われたSSHの指定校が集まる全国大会に出場した。

220校の中から生物A分野の最優秀に選ばれ、各分野の最優秀・6校が進める全体会で審査員長賞を受賞。これは山形県初の快挙で、受賞メンバーの安齋穂乃花さんは「メダカを好きで守りたいという気持ちがしっかり伝わった」と喜びを語った。

米沢興譲館高校 理数探究科3年・安齋穂乃花さん:
先輩の代からずっと受け継がれてきた研究で、今回初めて生息域調査を行う以外にも、保全に向け、どのようなことができるかとウェブサイトを作成したり、保全に貢献できるような活動ができた。本当にうれしい気持ちでいっぱい

報告会の後、3人は県の職員に向けて研究の成果を発表していた。
(さくらんぼテレビ)
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