9月に入っても厳しい残暑が続いていて、秋田・大館市では連日の猛暑で特産品「トンブリ」の生育が思うように進んでおらず、畑では異変が起きている。
猛暑で伝統野菜「トンブリ」に異変
「トンブリ」は大館市比内町の伝統野菜で、プチプチとした食感が特徴だ。
この記事の画像(7枚)現在5戸の農家が生産しているが、畑では異変が起きている。
生産農家・本間均さん:
畑を見て、何これって。こんなの初めて。面積が広いから、これだけやられている
生産農家の本間均さんの畑では、連日の猛暑で害虫が大量に発生し、トンブリに加工される「ホウキグサ」の実が食い尽くされた。
ホウキグサが枯れてしまったため、この時期、本来なら緑に色づくはずの畑が黄金色に染まってしまった。
生産農家・本間均さん:
比べると分かりますよね、これだけの被害ってことが。2~3日でこれだけ変わり果ててしまう。ことしは本当に異常です。この暑さで
害虫が飛び…皮の中で枯れる事態に
本間さんは、被害が広がらないよう害虫を防ぐ作業を進めているが、大館市の4日の最高気温は34.3度と猛暑日一歩手前の暑さとなり、畑にはいまも害虫が飛び交っている。
食害は全体の1割ほどだが、暑さの影響はこれだけに収まりそうにない。
生産農家・本間均さん:
トンブリは、実ができているように見えても、加工しないと中身が分からない。これだけ日照りが続くと、皮の中でもう枯れていると思う。そういう被害は過去にあったので。天気が良くないと育たないし、良すぎるとこんな被害も出てくる。本当は笑っていられないけど、現実は仕方ないな
9月22日から収穫作業が始まる予定だが、収穫量は例年の半分ほどの見込みだ。
(秋田テレビ)