日本時間午前11過ぎ、オンラインで行われた記者会見に母親に抱っこされて現れたのは、1歳女の子・佐藤葵ちゃん。
重い心臓病を患い、アメリカ・ニューヨークで心臓移植手術を受け、無事退院した。
今後は、現地の病院に通院して経過を観察し、早ければ2024年春には帰国できる見込みだということだ。

渡米に5億円 笑顔で手術成功を報告

オンラインで行われた記者会見では、母親がこう話していた。

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母・佐藤清香さん:
ここを押すと、自分の心臓がちゃんとドキドキ動いているのが違うなと思います。

葵ちゃんは、生まれてすぐに先天性心疾患と診断された。心臓から血液を送り出すことができない重症心不全だった。

アメリカでの移植を目指して、両親と支援団体が募金活動を始めたのは、2022年の11月。
円安の影響で手術費用が高騰し、目標の金額は5億3000万円に上った。

しかし、多くの支援が寄せられ、わずか1カ月で達成することができたという。

2023年3月、葵ちゃんはアメリカに渡り、ニューヨークのコロンビア大学病院へ向かった。
そして8月12日、移植手術が無事成功。

8月30日に退院した際の葵ちゃん。
小さなドラを鳴らすと、病院のスタッフから大きな拍手が上がっていた。

父・佐藤昭一郎さん:
皆さまに生かしていただいている命を大切にしていきたいと思います。

母・佐藤清香さん:
家族でやりたいことは、本当に普通に普通の生活ができたら、それだけで一瞬一瞬うれしい。

会見中、葵ちゃんはおもちゃで遊んだり、お母さんの髪の毛を触ったりと元気な様子だった。

今後は、約半年間週2回ほど現地の病院に通院して経過を観察し、早ければ2024年春には日本に帰国できる見込みだという。
(「イット!」9月1日放送より)

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