1日、アメリカの投資ファンドに売却された「そごう・西武」。
その投資ファンドと連携するヨドバシホールディングスが、西武池袋本店の土地などを約3000億円で購入する話が浮上。西武池袋本店は今後どうなっていくのだろうか?

「デパ地下」で買い物する客の反応

臨時休業から一夜明けたの1日朝、西武池袋本店の入り口には、開店待ちをする大勢の客たちが集まっていた。

開店時刻になり西武池武本店に続々と入っていく客の様子
開店時刻になり西武池武本店に続々と入っていく客の様子
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開店時刻の午前10時になると、続々と店内に人が入っていった。

1日、アメリカの投資ファンドに売却された「そごう・西武」。関係者によると、投資ファンドと連携するヨドバシホールディングスは、西武池袋本店の土地などを約3000億円で購入する方針だという。

開店と同時に「デパ地下」の食品コーナーを訪れた買い物客は、「『いつまでやるんですか?』とか『お店変わっちゃいますか?』というのを、他のカウンターとかでも、ずっとそういう声が聞こえてたから、ちょっと寂しいんだろうなって思います」と西武の今後を気にかけていた。

8月31日、大手デパートとして61年ぶりとなるストライキが行われた西武池袋本店。労働組合は雇用などへの懸念から「そごう・西武」の売却に反発してきた。

従業員は、「不安は持っていますね。どうなっていくのかなっていう」と話し、労働組合の動きに関しては「頑張っているなと思ってますよ。できる限り頑張ってほしい」と評価していた。

西武池袋本店のほか、そごう千葉店でもヨドバシカメラの出店が計画され、西武渋谷店でも検討される見通しだ。

専門家「『デパ地下』大きな収益源にはならない

流通アナリストの中井彰人さんは、ヨドバシカメラの出店によって、デパ地下の営業にも影響が及ぶ可能性もあるとみている。

流通アナリスト・中井彰人さん:
百貨店の中では、「デパ地下」も大きな収益源にはならないんですよ。
そういう意味でいうと、ヨドバシカメラさんが自らの集客力が本当に高いんだということが証明されると、“低収益”の集客売り場というものについては、ある程度の利幅のものに変える(可能性がある)。

ヨドバシホールディングスの藤沢社長は、今朝、取材に応じ、店舗のオープンについて、“1年先くらいになる”との見通しを示した。
(「イット!」 9月1日放送より)

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