有害性が指摘されている有機フッ素化合物について、熊本市の複数の井戸で国の指針を越えた井戸が確認された問題で、熊本市は追加調査の結果を明らかにした。追加調査では新たに17カ所の井戸で国の指針を超過したと報告した。

熊本市で国の指針超過 新たに17カ所

2023年4月に、熊本市の植木地区と白川地区の2カ所の井戸から国の指針を超える有機フッ素化合物が検出されたと明らかにし、熊本市はプロジェクトチームを設置して調査している。

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今回は、監視対象の2カ所の井戸の半径500メートルまで範囲を広げ調査を行った。

その結果、植木地区で16カ所中9カ所、白川地区は4カ所中1カ所で国の指針を超えていたと明らかにした。

また、市民から希望があった井戸に関しても調査したところ、172カ所中7カ所で超過が確認され、最大で国の指針の約7倍を超えるところもあった。

原因特定には至らず引き続き調査

今回の17カ所の井戸のうち、11カ所が飲用水として利用されていて、市は飲用を控えるように呼びかけている。

一方で、有機フッ素化合物検出の原因の特定には至っていない。

熊本市では、市民の不安を払しょくするため、引き続き、調査や相談を継続することにしている。

(テレビ熊本)

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