頭を下げ車に乗り込む男と、上着を頭から被り警察署から出てきた女。
今年4月、宮城県柴田町の住宅で、村上隆一さん(54)を殺害した疑いで逮捕された村上直也容疑者(24)と、村上敦子容疑者(47)だ。
直也容疑者は被害者の次男、敦子容疑者は被害者の長男の妻だった。
腰を刃物で刺され玄関先で死亡
警察によると2人は共謀し、4月17日未明に住宅の玄関先で、この家に住む村上隆一さんの腰を刃物で刺して殺害した疑いが持たれている。警察は2人の認否を明らかにしていない。
この記事の画像(12枚)この事件を巡っては、敦子容疑者の夫で殺害された隆一さんの長男の保彰被告(31)と、敦子容疑者の姉である市瀬恵美被告(48)が、詐欺や詐欺未遂の疑いですでに逮捕起訴されている。
さらに警察は、敦子容疑者の知人でいずれも無職の松野新太容疑者(49)と、妻の松野みき子容疑者(43)をこの殺人事件の証拠を隠滅した疑いで逮捕している。
被害者の隆一さんを巡り、長男と次男、そして長男の妻とその姉の家族4人に加え、長男の妻の知人2人が逮捕される事態となったのだ。一家に何が起きたのか。
火災で事件の約1カ月前に引っ越し
隆一さんが殺害された自宅はここ数年、空き家だったという。そこに隆一さんが移り住むことになったきっかけは火災だった。
今年2月、当時住んでいた家が全焼。火災の翌3月、隆一さんは柴田町の家に引っ越した。隆一さんは1人で住んでいて、近所づきあいはほとんどなかったという。
事件が起きたのは、引っ越しから約1カ月が経った4月。自宅の玄関先で、隆一さんが刃物で刺され殺害。捜査関係者によると、当時自宅の玄関は施錠されていた。
そして、その鍵は殺害された隆一さんが持っていたことが新たに分かった。警察は、隆一さんが玄関を施錠した後、背後から刺されたとみて当時の状況などを調べている。
(「イット!」8月24日放送)
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