ワグネルの反乱後、行方が分からなかったロシアの民間軍事会社「ワグネル」のトップ・プリゴジン氏が、ついにカメラの前に現れた。8月21日にSNSに掲載された声明動画で、プリゴジン氏は「気温は50度だが、全て順調だ」などと述べた。

カメラに向かって語りかけるプリゴジン氏
カメラに向かって語りかけるプリゴジン氏
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プリゴジン氏“アフリカ”からメッセージ

「オレたちは働いている!気温は50℃。何もかも順調だ!」

カメラに向かってこう語りかけたのは、ロシアの民間軍事会社ワグネルのトップ、プリゴジン氏。動画が撮影された場所はアフリカとされている。

プリゴジン氏は、「アフリカの人たちに正義と幸せを届ける。(過激派組織)『イスラム国』や(国際テロ組織)『アルカイダ』、すべての悪党どもに悪夢を見せてやる!」とカメラ目線で宣言した。

変装写真が表に出たこともあった
変装写真が表に出たこともあった

プリゴジン氏のはっきりした姿が動画で確認されるのは2カ月ぶり。その間、死亡説が飛び交ったり、変装写真が表に出たり、さらにはシルエットのおぼろげな演説動画が出回ったりもした。

最後にはっきりとプリゴジン氏の姿が確認されたのは、ロシア南部ロストフ州の軍事拠点を一時占拠したワグネルの反乱の時だった。

ワグネルの反乱が起きたロストフ州を訪問したプーチン大統領。ゲラシモフ参謀総長が戦況を報告。
ワグネルの反乱が起きたロストフ州を訪問したプーチン大統領。ゲラシモフ参謀総長が戦況を報告。

一方、プーチン大統領はそのロストフ州を訪問。出迎えたのは、プリゴジン氏が目の敵にしてきた、ウクライナ侵攻を指揮するゲラシモフ参謀総長だった。ゲラシモフ参謀総長は、プーチン大統領に戦況を報告した。

かつての“戦場のボス”は、アフリカへ――。ウクライナ侵攻にどんな変化が起きるのか。

(「イット!」8月22日放送より)

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