危険な暑さが続いているが、山形県内では午後から天気が急変し、激しい雷雨に見舞われる日が続いている。落雷が原因とみられる死者も出る中、天気の急変にどう備えるべきか、気象台に聞いた。
落雷原因とみられる死者も
県内では、午後から大気の状態が不安定になり、局地的に雷を伴った激しい雨が降る日が続いている。

8月17日には、川西町高山のポンプ小屋付近で男性が倒れているのが見つかり、その後死亡が確認された。男性は雷に打たれた可能性があるとみられている。

雷の音聞こえたらすぐに避難を!
ここ数日の天気の急変について山形地方気象台の統括予報官は…。
山形地方気象台・小松英樹統括予報官:
雷が鳴る積乱雲というのは大気の状態が不安定なときに発生するが、晴れて気温が上がるとさらにその不安定度が増す。一番気温の上がる午後になると、急に雷雲が湧いてきて落雷や大雨ということになる。日没後、数時間はそうした状態が続く

雷発生の恐れがある時は外での活動を控えるなど、天気予報や雷注意報を確認して行動することが大事だとした上で、もし近くで雷の音が聞こえた場合は「すぐに避難するべき」と呼びかけている。

山形地方気象台・小松英樹統括予報官:
雷の音が聞こえているということは、もう積乱雲の下にいるという可能性が高い。音が聞こえてきたら雨が降り出すのを待つのではなく、「すぐに避難する」ことが必要
避難できる場所がない時は…
避難する場所は、建物や車の中が有効とされている。
雷は周りより高い場所に落ちやすいため、近くに避難する場所がない場合はできるだけ姿勢を低く保つことが必要だ。
また、木や電柱の下では、落ちた雷が人へ流れる「側撃雷」に遭う恐れがあるため、“4メートル以上離れる”ことも重要だという。

気象台の予報では、この先もしばらく気温が高く、大気の状態が不安定になりやすい日が続くため注意が必要だとしている。
また、気象庁では雷発生の可能性がある、または雷が発生している地域を確認できる「雷ナウキャスト」を公開している。1時間先の予測まで確認できるので、出かける際に参考にしたい。
(さくらんぼテレビ)