ネクスコ東日本は、全国で行われている高速道路での正面衝突を防ぐための実証実験の対象に、新たに県内の山形道の2つの橋と東北中央道の1つのトンネルを加えると発表した。今後、高速道路のトンネルや橋での正面衝突事故の防止が期待される。
構造物設置しはみ出し防ぐ効果検証へ
高速道路での正面衝突を防ぐための実証実験は、ネクスコ東日本など高速道路会社3社が、国の技術検討を踏まえ2021年から行っている。

暫定2車線の対面通行区間では、はみ出しを防ぐ効果が高いワイヤロープの設置が進んでいるが、地面に深く杭を打つ必要があり、長い橋やトンネルには設置できない。

この解決策として、金属製のパイプをつないだ「センターパイプ」など2種類の構造物を設置する実証実験が行われていて、今回新たに県内の山形道の2つの橋と東北中央道の1つのトンネルが対象に含まれた。

県内の高速道路をめぐっては、2023年5月に山形道・田麦俣トンネル内で、乗用車がラバーポールで区切られたセンターラインを越え、対向車と正面衝突し、子どもを含む3人が死亡する事故が起きている。

構造物の設置について、橋は2023年度中に、トンネルは2024年度中に始まる予定で、ネクスコ東日本ははみ出しを防ぐ効果を検証していくとしている。
(さくらんぼテレビ)
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