福島県福島市の「花の写真館」で開催中の写真展「いのちー生かし生きるー」には、国の内外で撮影した蝶やバッタなどの写真、約60点が展示されている。この写真を撮影したのは僧侶。精一杯に生きる虫の姿を通して、命の大切さを伝えている。

寺にも個性を 写真をいかして

福島市にある極楽寺の副僧侶・高橋直暉さん(25) 幼いころから好きだった昆虫の美しさを記録に残したいと、大学では写真を専攻した。高橋さんは「お寺も今、個性が大事になってきています。その中で私は写真をいかして、皆様に接していきたいと考えております」と話す。

写真家の高橋直暉さんは極楽寺の副僧侶 好きな昆虫を記録に残したい
写真家の高橋直暉さんは極楽寺の副僧侶 好きな昆虫を記録に残したい
この記事の画像(6枚)

昆虫との一期一会を大切に

この日、高橋さんがカメラを向けていたのはトンボ。「ありのままの姿」を切り取るために意識していることがある。

この日はトンボを撮影
この日はトンボを撮影

「昆虫に常に敬意を持つこと。労りの気持ちを持つこと。そして尊敬すること。そうすると、言葉が通じ合わない中でも、自然と感じるものがある」だと高橋さんはいう。昆虫と向き合って心を通わせる”一期一会”の出会いを求めて、日々撮影している。

虫の目線に?昆虫には敬意・労わり・尊敬の気持ちを持って
虫の目線に?昆虫には敬意・労わり・尊敬の気持ちを持って

写真を通し命を見つめる

今回は、仏教の教えをテーマに写真を展示している。「自分の立場だったり、考えをもう一度改めていただいて、命について深く向き合っていただきたいというのが今回の目標というか皆様にお伝えしたいこと」と高橋さんはいう。

諸行無常 仏教の教えをテーマにした写真展
諸行無常 仏教の教えをテーマにした写真展

儚く短い命でも精一杯に生きる虫の姿を通して、命の大切さを考えてほしい。僧侶で写真家の高橋さんが写真に込めた思いだ。

精一杯に生きる虫の姿を通して命の大切さを
精一杯に生きる虫の姿を通して命の大切さを

この写真展は、福島市の花の写真館で8月20日までの開催している。

(福島テレビ)

福島テレビ
福島テレビ

福島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。