山口県上関町で、使用済みの核燃料を一時的に保管する中間貯蔵施設建設に反対する住民と、中国電力との対立が続いている。

中間貯蔵施設建設に反対する住民たちが声を上げる
中間貯蔵施設建設に反対する住民たちが声を上げる
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14日、山口県上関町の役場前で、朝から怒りの声が響く。

中国電力の幹部:
議会の皆さまに丁寧に説明を…。

反対派の住民:
なんで、ここに来るんかね?帰りなさい!

使用済みの核燃料を一時的に保管する中間貯蔵施設。その建設のための調査を行いたい、中国電力。

14日は、議員への説明会が行われる予定だったが…。

反対派の住民:
きょうは盆ぞ!人の暮らしを何じゃ思うとる!

反対派の住民たち:
帰れ!帰れ!

中国電力の幹部:
危ないから押さないでください。

結局、中国電力の幹部は一歩も役場に入ることなく、説明会は中止になった。

上関町議会・岩木和美議長:
同じ説明を受けるいい機会だったが、できなくなり、とても残念。

その後、反対派の団体は町長に、中間貯蔵施設の誘致をやめるよう申し入れた。

「持続可能な上関町を残さないと」

ここでも、怒りは収まらなかった。

反対派の住民:
最終処分場が決まっていない中で、今できるということは、やっぱり将来に向けた最終処分場になる可能性が強いということか。

上関町・西哲夫町長:
やっぱり、ふるさと上関。持続可能な上関町を残さないといけない。

18日には臨時議会が開かれ、町長や議員が意見を述べる予定だ。

その日のうちに、町長が調査を受け入れるかどうか判断し、中国電力に伝えるという。

(「イット!」 8月15日放送より)