熊本・球磨村の観光鍾乳洞「球泉洞」にサウナが登場し、ひそかなブームとなっている。涼しい鍾乳洞で熱いサウナに入り、冷たい伏流水で“ととのう”ことができる、この夏のおすすめスポットだ。

夏でも涼しい球泉洞に“激熱サウナ”

熊本県の南部、球磨村にある観光鍾乳洞「球泉洞」。

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全長約4.8kmの九州最大級の鍾乳洞で、2020年の7月豪雨で被災し、懸命な復旧作業を終え、2022年4月に営業再開にこぎつけた。

この日の球泉洞の外は強い日差しが降り注ぎ、気温は35度。立っているだけで汗が噴き出す勢いだ。

しかし球泉洞の中は、外気温と比べると16度も低い19度で、体感的にもとても涼しく感じられ、夏の暑さから逃れる涼スポットとしても人気の観光スポットだ。

しかし、そんな涼を提供する施設に“激熱”な設備がある。

球磨村森林組合・免田明澄さん:
これが、ことし(2023年)の4月にオープンした球泉洞サウナになります

球磨村森林組合の免田さんが紹介してくれたのは、サウナ発祥の国フィンランドで主流のテント型サウナで、薪ストーブを使って温める。テント内は約90度。さらに、サウナストーンに水をかけるロウリュで体感温度がグッと上がる。

後藤祐太アナウンサー:
熱い風が来ますね。わー来たー!かなり来る!蒸気が上がって湿度も高いので汗が噴き出してきます。熱いけど気持ちいい

燃料は地元木材 水も鍾乳洞の伏流水

燃料となるのは、球泉洞を運営する森林組合が持つ、球磨村の豊富な木材。スギやヒノキの香りも一緒に楽しめるのも、このサウナの魅力だ。

サウナに入って約10分…。

球磨村森林組合・免田明澄さん:
サウナに入った後は、次は水浴です。後藤さんどうぞ

後藤祐太アナウンサー:
これ、何か特徴あるんですか?

球磨村森林組合・免田明澄さん:
これは球泉洞の地下水から水を引いていますので、とても冷たい水風呂です

後藤祐太アナウンサー:
あの洞窟を流れていた水?お邪魔します…うわぁ~冷たっ!気持ちいい~!一気に毛穴がキュッと締まります。あ~最高!

球磨村森林組合・免田明澄さん:
球磨村はだいたい9割が森林と言われているので、自然がたくさんある村です

後藤祐太アナウンサー:
じゃあ冷水浴と同時に森林浴もしているということですね。あぁ、気持ちいい

こちらのサウナは、サウナハットやサウナポンチョなどを無料で貸し出してくれるほか、オリジナルのシソジュースも飲めてサッパリできる。

1日2組限定 地球の歴史味わえるサウナ

定員は最大5人で、午前と午後の1日2組限定。料金は2人以上の利用で1人2,750円となっている。

3億年前に海底にあった石灰岩層が隆起してできたとされる球泉洞。もちろんサウナだけの利用も可能だが、長い年月をかけて地球が築き上げてきた自然の芸術に触れて、身も心も“ととのえて”みてはどうだろうか。

(テレビ熊本)

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