夏の甲子園やインターハイが中止になるなど、新型コロナウイルスは体育会系の部活に影響を及ぼしているが、文科系の部活動にもさまざまな影響が出ているとみられる。
現状を取材した。

煎茶部の感染防止策とは

静けさが支配する部屋の中でお茶をいれる生徒たちは、大分東明高校の煎茶部。

しかし、茶わんに注がれるのはお茶ではなく、水。
実は、これも新型コロナの感染防止策。

使っている茶わんは部員で使いまわしていることから、お茶を飲むことで感染が広がる懸念があるとして、今は作法だけを行い、お茶を飲むことは禁止しているという。

大分東明高校 煎茶部・日名子陽葵部長:
(最初は)ちょっと違和感がすごかった。(今は)お茶が飲めないが、作法を丁寧にするなど出来ることがあるので、大事にしていきたい

吹奏楽部は練習再開…自分たちで感染対策も

一方、大分雄城台高校の吹奏楽部は、ゴールデンウイーク明けから練習を再開した。
多いときには同じ部屋で50人以上が一緒に演奏をしていたが、管楽器を吹くときは、どうしても飛沫が飛んでしまう。

大分雄城台高校 吹奏楽部・佐藤理央部長(3年):
パート(ごとに複数人)で練習するし、合奏もする。密集しないのは無理。マスクを外して、楽器を吹かなければいけない

部長の佐藤さんが持っているのは、自分たちで考えたコロナ対策の一覧。

合奏をするときは、最低限の人数にしたうえで隣の人との距離を十分に空けること。
またパートごとの練習では、屋外で演奏する人数をこれまでの倍以上に増やした。
さらには、他人の楽器を使わないことを徹底する。
…こうした感染防止策を続けているという。

大分雄城台高校 吹奏楽部・佐藤理央部長(3年):
ここでクラスターが起きたら、部活ができなくなってしまう。感染対策をしっかりとって、部活をするのは大事

コンクール中止に…学校企画の演奏会で聴衆魅了

そして、美しいハーモニーが校舎に響き渡った。
学校の中庭で開かれた吹奏楽部の演奏会。
3年生にとって集大成の場となるはずの県のコンクールが中止されたことで、学校が特別に企画した。

新型コロナと向き合いつつ、練習を重ねてきた生徒たち。
見事な演奏で、在校生や駆けつけた保護者を魅了していた。

引退となる3年生。
そこで1、2年生たちが、お世話になった先輩のために用意した演奏もサプライズで披露された。

大分雄城台高校 吹奏楽部・佐藤理央部長(3年):
急きょ3年生は、この文化発表会で引退となることになりました。この場を設けてくださった先生方、暑い中集まってくれた保護者の方々、感謝申し上げます

保護者:
もう、感動しかない

保護者:
演奏会もなくなってしまって、かわいそうだったので、良かった

大分雄城台高校 吹奏楽部・大橋世偉さん(3年):
公の場で披露する最後の場だったので、とても気持ちが良かった

大分雄城台高校 吹奏楽部・城優花さん(3年):
みんなに最後の演奏を聞いてもらえて、自分たちの親にもその姿を見せられる場ができたのは本当にありがたい

県内では、新たな感染者は確認されていない日が続いているが、新型コロナウイルスへの警戒は今後も求められる。

感染対策をとりながら部活動を両立させるために、何ができるのか。生徒たちの模索の日々は続く。

(テレビ大分)