保育施設などの周辺での安全運転を促す「キッズゾーン」が山形県内で初めて天童市に設定された。速度を抑えた運転など、子どもの安全を守る取り組みだ。

子どもの「命」を守る「キッズゾーン」

キッズゾーンが設定されたのは、天童市の「つばさのもり愛宕こども園」の周辺、約180メートル区間。幹線道路の抜け道としてスピードを緩めずに走行するドライバーが多いことから、県内で初めて設定された。

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3月10日はキッズゾーンの設定にあわせ、園児を対象にした交通安全教室が開かれ、子どもたちは実際にキッズゾーンを歩き、道路に飛び出さないことや横断歩道の渡り方などを確認した。

園児:
右左を見て、ちゃんと車が止まったか見る

園児:
飛び出さない。友達としっかり手を握って歩く

「路面ペイント」でドライバーに注意促す

キッズゾーンは、保育所などが園外で活動する際の安全を守るため、国が設置を促しているもので、施設の周囲500メートルを目安に市町村が設定する。

エリア内では車の最高時速を30kmに制限するほか、路面にペイントを施すなどし、ドライバーに安全運転を意識させる。

天童警察署 交通課・阿部貴宏課長:
キッズゾーンの周辺には保育園や幼稚園がある。子どもたちの飛び出しや歩行者に十分気をつけて運転してほしい

天童市は、今回設定したキッズゾーンの効果を検証したうえで、ほかの場所でも設置を検討していくとしている。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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