県内で大きな被害が出た2022年8月の大雨から、8月3日で1年。山形・飯豊町では、車ごと川に流され、今も行方不明となっている男性の捜索が行われた。

警察・消防約70人が行方不明者を捜索

2022年8月3日の大雨では、飯豊町を流れる小白川の大巻橋が崩落して車が流され、乗っていた男性1人が行方不明となった。

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車は3日後に発見されたが、乗っていた男性は2023年8月3日現在も見つかっていない。

捜索活動を行う機動隊員たち
捜索活動を行う機動隊員たち

西村重宣リポーター:
行方不明になった男性の車が発見された現場近くでは、機動隊員が川に入って捜索活動を行っています

大雨から1年がたった3日、警察や消防約70人が男性の捜索を行った。男性の車が見つかった大巻橋の付近から、さらに下流側の最上川の合流点まで約7kmの範囲を捜索した。警察によると、3日の捜索では男性につながる手がかりは見つからなかったという。

飯豊町・後藤幸平町長:
行方不明となった方と家族には大変お気の毒だが、その方々の今の状況を「無駄にしない」という思いでいる

倒壊する恐れのある建物を“強制的に解体”へ

そして、崩落した大巻橋の隣にある建物について、飯豊町が「倒壊する恐れがある」として、強制的に解体する方向で調整していることがわかった。

町によると、この建物はもともと町内の工務店が所有していたが、2016年からは所有者がいない状態で放置されていた。

倒壊の恐れがあることから、町は空き家対策の特別措置法に基づき「略式代執行」という手続きで、今後強制的に解体する方針だ。費用は町が負担して、安全を保った上で解体作業を行うとしている。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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