夏の昆虫の王様…と言えば、「カブトムシ」。女性の中には、昆虫にちょっと苦手意識を持つ人もいますが、よ〜く観察すると、かわいいところがあるという。そんなカブトムシの秘密を探ってみた。夏休みの自由研究にもいかが?

昆虫の王様「カブトムシ」を自由に触れる「カブトの森」

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子供たち:
捕まえた!イエーイ!
子供たち:
アッ!喧嘩してる。角がつるピカでかわいい!

この夏、4年ぶりにオープンした石川県ふれあい昆虫館の「カブトの森」。カブトムシが放し飼いにされ、実際に触って観察することができる、毎年子供たちに大人気の施設だ。でも…

ふれあい昆虫館の人:
がんばれ持ち上げるんだ!あ、そうそうおしかった!
子供たち:
もうちょっとなのに〜

カブトムシを優しく扱う方法とは?

昆虫の王様と呼ばれるだけあって、力が強くなかなか木の幹から離れてくれない。そんな時、どうすれば良いのだろうか?

石川県ふれあい昆虫館 石川卓弥さん:
無理やり引っ張ると、手足がとれてしまったり弱ってしまったりしますので、ちょっと引っ張ってとれないなと思ったら無理してひっぺはがさずに手を添えて背中をなでなでして手のひらにのせるやり方が一番やさしい触り方になると思います。

カブトムシの背中を軽くなでてあげるとカブトムシが前に進むのだ。こんな裏技も…

カブトムシの角を持って手首をひねるようにくるっと素早くひっくり返すと…カブトムシは羽ばたき始める。

うまくすれば、羽を広げて飛び立つところが見られるかもしれない。

さて子供たちに大人気のカブトムシ。名前の由来は、その名の通り!立派な角が戦国時代の武将がかぶった兜のような形をしているからだと言われている。

そんな立派な角で戦うカブトムシを見せてもらいたいと、昆虫館の人にお願いしてみたが…

石川さん:
うーんすれ違うか。優しいですね。

カブトの森にいるカブトムシは譲り合いの心が強い?ようだ。

カブトムシはコガネムシの仲間

そんなカブトムシ、実はコガネムシの仲間なのだ。言われてみれば、メスのカブトムシは角がなくってコガネムシに似ているような気も…

石川県ふれあい昆虫館提供:右がコガネムシ、左がカブトムシのメス
石川県ふれあい昆虫館提供:右がコガネムシ、左がカブトムシのメス

そしてカブトムシの魅力はまだまだある。

石川さん:
長い角をもって非常に力強いかっこいい虫として人気がありますけど、丸い目を見るとどことなく可愛らしく感じるんだと思うんですよね。

よーく見ると?キラキラと光るような丸いつぶらなひとみ。目が合うと?ちょっとドキッとする人も?(笑)

そんなつぶらな瞳のカブトムシの目は1500個の目が集まった複眼になっている。

カブトムシを長く飼う方法

そこでカブトムシを長く飼う方法を聞いた。

カブトムシは、暑いと体力を消耗するので涼しいところで管理が必要だ。また、複数のカブトムシを同じ場所で育てると、喧嘩して体力を消耗するので1匹ずつ。

また、食事はタンパク質の多いバナナが一番おすすめ。スイカも糖分が入っていて良いが、スイカの場合は水分が多すぎてカブトムシがお腹を壊すと言う。そんな時は、スイカを一日干して水分を飛ばしたものをあげると良いそうだ。

夏に卵で生まれ一年後の夏に成虫となるため夏の虫と呼ばれるカブトムシ。カブトの森でじっくりと観察してみてはいかがだろうか。このカブトの森は、8月末まで開かれている。

(石川テレビ)

石川テレビ
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