連日続く“災害級の暑さ”。

27日、東京・足立区では、水遊びができる“じゃぶじゃぶ池”の解放を中止。
中止を告げる貼り紙には「暑さ指数31℃以上のため」と書かれています。

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就学前の子供たちが遊びながら水に親しめるようにと、無料で開放されている“じゃぶじゃぶ池”。近隣に住む人からは「水温などもあるので仕方がないが、家から近いプールみたいなところがありがたかったので、ちょっと悲しい」と残念がる声も。

さらに、あまりの暑さに、学校のプールが中止になるという異例の事態まで起こっています。

都内の小学校では、24日~28日にかけて午前中に2回、5日間で計10回の水泳指導を行う予定でしたが、27日までに4回中止になってしまいました。

担当者によると、熱中症を予防するため気温や湿度から出す指標である「暑さ指数」が31℃になったら、プールサイドの気温と水温を測定。足して65℃以上になった場合中止にしているということでした。

災害危機管理アドバイザー 和田隆昌氏
災害危機管理アドバイザー 和田隆昌氏

プールでも熱中症になる危険性はあるのでしょうか?野外のレジャーに詳しい災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏に話しを聞くと。

災害危機管理アドバイザー 和田隆昌氏:
(プールでは)熱中症の症状が分かりにくいんです。プールで泳いでいるときは、脱水を感じないんですよ。実は泳いでいるときも汗はかいているんです。なんとなく涼しい感じはしますけども、実は熱中症を感じにくくて、知らない間に症状が悪化するということがあります。
現実的には、日陰が非常に少ないプールというのもありますし、室内プールでも熱中症は発生します。

レジャー施設のアトラクションやパレードも中止に

災害級の暑さは、夏のレジャーにも大きな影響を及ぼしていました。

27日、最高気温39.8℃と全国1位を記録した、大阪府枚方市。

人気遊園地の「ひらかたパーク」では、観覧車が一時運転中止。その他のアトラクションも一部が一時運転中止になりました。

ひらかたパークによると、乗車中に来場客が体調不良になるのを防ぐために、7月15日以降の営業日では、2日に1回の割合で「一時中止」の対応をとっているといいます。

ひらかたパークでは、暑さ対策のために、パーク内にヒマワリ型のミスト発生装置を設置。
目でも楽しめて、暑さ対策にもなると、来園者から人気を博しているそうです。

さらに、回転ブランコの乗客に、大型のミストを噴射するなど、来園者が楽しく対策できるよう努めています。

他にも、東京ディズニーランドでは、大人から子供まで大人気の「パレード」が中止に。
中止の理由を、「暑さによる被害から、来場客やキャストを守るため」と説明しています。

鎌倉大仏まで影響が…夏のレジャーどう楽しむ?

神奈川県の高徳院にある「鎌倉大仏」では、大仏の中に入れる「胎内拝観」を、高温が予想される8月から「終日拝観受付を中止する」と発表しました。

様々なものが「中止」となる猛暑。出かける際は何に注意すれば良いのでしょうか?

災害危機管理アドバイザー 和田隆昌氏:
個人で暑さの感じ方は違うのですが、「猛暑日」を超えたなら小さいお子さんや熱に弱い高齢の方は、そういったリスクがあると分かった上で行動する。無理をしないということです。
まずは、気象庁であったり環境省であったり、「暑さ指数」を発表するところをチェックして頂いて、屋外の活動を考えるというのが基本だと思います。
家族だったら、家族でも一番(暑さに)弱い人を基準に考えていただければなと。

まだまだ続く暑さ、十分注意してこの夏のレジャーをお過ごしください。

(めざまし8 7月28日放送)