社長が実践!アトラクションのお手本動画が話題

新型コロナウイルスの影響で、全国各地で臨時休業中だったテーマパークが営業を再開しつつある。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は6月19日から再開し、東京ディズニーランドとディズニーシーでは7月1日に予定している。

そして、このような中で重要となってくるのが感染対策だ。5月22日には、東日本遊園地協会と西日本遊園地協会が、運営側が感染予防のために実施すべき対策をまとめたガイドラインを発表。

この中には「『ジェットコースター』は、来場者に対して、“大声での発声は控える”ように促す」といった、“遊園地の醍醐味”と“感染対策”の両立の難しさを感じさせる項目もあった。

(関連記事:「ジェットコースターでの絶叫は控えて」協会がガイドラインを作成…実際の対応を2つの遊園地に聞いた

「これは無理ではないのか?」と思うのだが、今、このお手本を紹介する動画が話題になっている。

それがこちらだ。

なお、遊園地の感染防止ガイドラインでは大声での発生を控えていただくようお願いしておりますが「厳しい」「不可能だ」といったお声を頂戴しましたので、弊園では両社長からお手本動画をお届けいたします。
ご参照ください…

投稿したのは、山梨県の富士急ハイランド。同園では、5月23日から県内在住者に限定して営業を再開し、6月19日に全国からの来園を受け入れている。

高所恐怖症でも社長は乗車!冷静にマスクを直す姿も

「新しい絶叫スタイル お手本乗車」と題した46秒の動画に映っているのは、ジェットコースターに乗車する富士急ハイランドの岩田大昌社長と富士急行の堀内光一郎社長。

ふたりは感染対策のマスクをしっかりと着用し、ジェットコースターはスタート。ジェットコースターが勢いよく上下左右に動くからか、堀内社長が途中でズレたマスクを直す場面も。ただ、「絶叫は心の中で…」というメッセージもあり、最後までふたりから声が聞こえることはなかった。

ちなみに、投稿には「#堀内社長は高所恐怖症」というハッシュタグもある。この動画を見ると、絶叫せずにジェットコースターに乗るのは不可能だと思っていたが、頑張れば出来るのかもしれないと思わせてくれる。

提供:株式会社富士急ハイランド
提供:株式会社富士急ハイランド
この記事の画像(4枚)

社長自ら体を張って証明してくれたこの動画は話題となり、Twitterには「両社長、特に堀内社長、お疲れ様でした」「めっちゃシュール」「笑いが出ちゃう」などのコメントが並び、25万7000いいねが付いている。(6月26日現在)

また、「こんな時までマスクのずれを気になさる堀内社長の真摯さよ…」「ちゃんとずれたマスクを逐一直すのもポイントですね」と、高所恐怖症の堀内社長が乗車しながらもマスクのズレを冷静に直していることへのコメントも見られた。

提供:株式会社富士急ハイランド
提供:株式会社富士急ハイランド

全く声を出さず、そして冷静にマスクのズレを直す…さすが“お手本乗車”だ。

この少しシュールさを漂わせながらも、しっかりと感染予防対策を訴える動画。どのような経緯から制作したのだろうか? 株式会社富士急ハイランドの担当者に話を聞いた。

乗車したのは“怖さ世界のレベル”のFUJIYAMA

ーー動画を作ったきっかけを教えて

アトラクション乗車時の啓蒙動画として、撮影いたしました。


ーー乗っているアトラクションは何?

FUJIYAMAでございます。


富士急ハイランドのHPによると、FUJIYAMAの最高速度は130km/h、最大落差は70m、巻き上げ長さ71.5m。宙返りのない王道の大型コースターとして4つの世界記録に認定され、「怖さ世界レベルの“キング・オブ・コースター”」だという。

提供:株式会社富士急ハイランド
提供:株式会社富士急ハイランド

ーー社長たちの真顔は、緊張していた?

新しい絶叫スタイルのお手本という形で、真顔で乗車させていただきました。


ーージェットコースターの他は、どんな感染対策を行っている?

乗車時のマスク着用義務や、乗車前乗車後のお客様のアルコール消毒を実施しております。また、定期的に安全バーや座席、ロッカーなどをアルコール消毒しております。


ーーネットで話題になっているけど、どう思う?

大勢の方にご覧いただいたこと、非常に嬉しく思います。また、SNS等で、多くの方にご覧いただけたと思います。


なお、ネットでは動画のフルバージョンが見たいという声もあったが、実はYouTubeで公開されている。

約4分の動画を見ると、ジェットコースターの勢いで体がどれだけ左右に揺れ動いても、最後まで真顔で声を出さずに乗車していた姿が確認できた。
 

真顔のためどれだけ楽しめたかは定かではないが、高所恐怖症の社長がしっかりと見せてくれた“ジェットコースターのお手本乗車。
「絶叫は心の中」だけとし、新しい絶叫マシンの楽しみ方を是非とも実践してほしい。

 

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プライムオンライン編集部
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