蒸し暑くなり「蚊」の活動が活発になる時期が到来…実は、この「蚊」が全世界で多くの人の命を奪っているという。侮ってはいけない「蚊」対策に、手作りの蚊取り線香やネットを中心に話題のユニークな対策グッズなどを紹介する。

侮ってはいけない夏の厄介者「蚊」

これからの季節わずらわしい「蚊」。実は、この「蚊」が全世界で年間83万人もの人の命を奪っているというデータがある。「日本脳炎」や「デング熱」などの病原体を媒介し、死に至らしめることも…。2014年には東京の代々木公園周辺で蚊に刺されたことが原因とみられるデング熱の感染者が多く確認された。

「蚊は家で寝ていても甲高い音で近づいてきたり寝苦しくなったり、嫌な存在ではあるが、やはり世界で問題になっているものとしては“感染症”」(日本薬育研究会 小路晃平代表)

大分県杵築市に住む薬剤師の小路さんは、薬についてのワークショップを開催しながら虫よけ製品の正しい使い方や蚊に対する知識を伝えている。

日本薬育研究会 小路晃平代表
日本薬育研究会 小路晃平代表
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自由研究にも!「手作り蚊取り線香」

今回は、子供たちにも好評という手作りの蚊取り線香の作り方を教えてもらった。

材料は、除虫菊:5g、タブ粉:5g、食紅:少々、水:約15ml。

蚊が嫌がる成分を含む「除虫菊」を粉末状にしたものと、つなぎとして使う「タブ粉」など。
全てインターネットで購入できる。

手作り蚊取り線香の材料
手作り蚊取り線香の材料

まずは、除虫菊とタブ粉を1対1の割り合いで用意。色付けのための食紅と一緒にチャック付きの袋に入れて混ぜていく。これに水を少しずつ加え、粘土のように練っていき、だいたい耳たぶの固さぐらいに固める。

袋の中で耳たぶの固さぐらいに固める
袋の中で耳たぶの固さぐらいに固める

そして、薄く伸ばしたあとクッキー用の型でくりぬく。1週間ほど乾燥させると可愛らしい手作りの蚊取り線香が完成。

クッキー用の型でくりぬき乾燥
クッキー用の型でくりぬき乾燥

「夏休みの自由研究にもぴったりだと思うので、蚊について調べたりしながら、蚊取り線香をぜひ家でも作ってみてください。作る際には必ず親と一緒に作るようにしてください」(日本薬育研究会 小路晃平代表)

「手作り蚊取り線香」
「手作り蚊取り線香」

虫よけスプレーは定番の人気商品

大分市のドラッグストアでは虫よけグッズのコーナーを入口付近の目立つところに設置していた。九州セイムスの角倉文和さんによると、毎年定番で売れている人気商品は虫除けスプレー。手軽に吹きかけるだけでいいスプレータイプの商品は定番で、これからの時期はひんやりとするクールタイプがおすすめだという。

虫除けスプレー
虫除けスプレー

ネットで話題「おにやんま君」

さらに、驚きの商品も!ネットを中心に今バズっていて、子供たちを中心に大人気という「おにやんま君」。その名の通り、蚊などを食べるオニヤンマの形をしていて、虫が恐れをなして近寄って来ないというユニークなグッズ。帽子などにつけて使うということだ。

「おにやんま君」
「おにやんま君」

九州セイムスの角倉文和さんは「親御さんとしては、薬液がついてない分、安心して使用してもらえるというのがメリットだと思う」と話す。

蚊に刺されないよう、しっかりと対策をしてこれからの季節に備えたい。

(テレビ大分)

テレビ大分
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