高さ4メートルの巨大トイレ
下水道の役割を分かりやすく表現したアート作品のイベント「♯マジカル下水道」が東京・渋谷マークシティ1Fで開催されている。
制作者は多摩美術大学2年生の鹿野里美さん。13時から仲間とともにライブペイントが始まった。15時には完成する予定だ。
会場では高さ4メートルの巨大トイレと幅6メートルの壁画に描かれた巨大アートがライブペイントで彩られ、マジカルでフォトジェニックにあふれた不思議な空間としてインスタグラムなどのSNSに投稿している若者が目立つ。
巨大トイレの「流す」ボタンを押すとカプセルトイのガチャ玉が作品の中を回りながら落ちてくる。楽しみながら下水道の仕組みが良くわかる仕掛けだ。ガチャ玉の中にはくじが入っていて賞品が当たる。またレストランの食事券が当たるハッシュタグキャンペーンも実施している。
東京都下水道局では毎年下水道の日(9月10日)にPRイベントを行なってきたが、今年は若者をターゲットに多摩美術大学とコラボしたアート作品で展開している。会場では渋谷の未来の姿となる渋谷駅周辺の開発と、そこで下水道が果たす浸水対策の役割も紹介している。
このイベントは本日(9月8日)19時まで開催している。
制作者・鹿野里美さんインタビュー
――一番のこだわりは?
モチーフの配置ですね。下水道を含めて一連の水の流れを全体で表現しているので、そこが一番のポイントです。
――これまで作品でトイレを作ったことはある?
ないですね(笑)
――下水道イベントの話を聞いてどう思った?
下水道のイベントって聞いたことがなかったので、そういう新しい試みは面白いなって素直に思いました。
――苦労した点は?
今まで立体に色を置いたことがなかったので、そこが一番大変でした。
――色にはどんな工夫をした?
勝手なイメージで、下水道って地下にあるものなので暗いとかいったイメージがあると思うんですけど、あえてこのイベントでは反対のイメージの明るい色とか鮮やかな色を入れました。
――お客さんに見てもらいたい点は?
見てもらいたいのは、やっぱり便器のペイントですね。色々な方がこだわって形にしていただいたので、そこを一番見ていただきたいです。