京都府の公立病院の健康診断で判明したがんの疑いの患者への報告が、およそ7カ月遅れていたことが分かった。
「がん疑い」検査結果約7カ月報告が遅れ…
京丹後市立弥栄病院によると70代の男性が2022年10月、市の「長寿健診事業」の健康診断でCT検査を受け、放射線技師は“肺がんの疑い”があると報告書で指摘した。
長寿健診では、重大な結果があればすぐに医師が患者へ報告することになっていた。
この記事の画像(4枚)しかし、この段階で医師が確認せず男性に報告がなかったうえ、半年後の2023年4月に報告書を確認した担当医師も報告していなかった。
男性は5月に救急搬送されて精密検査で「肺がん」と診断され、現在治療をうけている。
他のがん疑いについても患者への報告に遅れ
病院ではこれ以前にも検診で指摘された、がんの疑い2件について、患者に報告するまでの期間が4カ月と6カ月だったことも判明した。
病院は教訓を生かせず、連携や認識が不完全だったとしていて「報告する仕組みを徹底する」としている。
(関西テレビ「newsランナー」7月13日放送)