大分県日出町ではいま、白いスイートコーンが収獲されている。ことしはさらに、新しい色のスイートコーンの栽培も始まっていて、いま収穫の時期を迎えている。粒の外側が赤く、中は黄色。まるで赤いずきんをかぶっているようで「赤ずきんちゃん」と名付けられた赤いスイートコーンを取材した。
白いスイートコーン「白雪姫」
白い粒がぎっしりと詰まったスイートコーン。日出町が「白雪姫」と名付けブランド化を目指していてシャキシャキとした食感と18度とブドウほどもある高い糖度が特徴。日出町では2020年から本格的な栽培がスタートし、ことしは15軒が生産している。収獲は6月から始まっていて、夜の間に甘みが増すため午前3時ごろから収獲する日もあるそうだ。

白いとうもろこし同好会の会長、安部敏彦さんは「一回食べたらやみつきというか一般のスイートコーンとは別の感覚がある。一回買いに来られた方はまた再度来られている」と話す。

ことしは“赤いスイートコーン”も
さらにことしは新たな挑戦も。「大和ルージュ」という品種の赤いスイートコーン。全国的に、ことしから栽培が始まった新しい品種で、日出町では3軒の農家が植え付けを行い6月末、初めて収獲した。
生産者の伊藤堂喜さんは「大変うれしい。立派な赤色のとうもろこしができた」と話す。

アントシアニンという成分が含まれることから赤くなるということだ。粒の外側が赤く、中は黄色。まるで赤いずきんをかぶっているようで、売り出すための名前は白いスイートコーンの「白雪姫」に対して「赤ずきんちゃん」となった。
伊藤さんのおすすめの食べ方は、炊飯器で米と一緒に炊くトウモロコシご飯で、甘さが一層引き立つそうだ。

「白雪姫」と「赤ずきんちゃん」。生産者は「紅白で日出町の新たな特産品にできれば」と意気込んでいて、ことしはJAの直売所などで販売するということだ。
(テレビ大分)